« 21世紀型ビジネスモデルとしてのCSR経営 | トップページ | そのパーム油の行方は »

2010年3月19日 (金)

日本の農業の今後と農政に関するアンケート

参加しているメーリングリスト上で、農政に関するアンケートが流れてきました。とりあえず回答をしたのですが、Yes/Noの単純質問ばかりで、一言書かないと気がすまないような質問が多く、フラストレーションがたまってしまったため、こちらでその一言を公開したいと思います。

(もともとコメントをつけながら回答を作成していたのですが、集計の際に邪魔になるような気がしたので最終的にはコメントなしで回答しました。)

みなさんはどのように答えるでしょうか。

-----------------------------------
農業の今後も考えてみたい皆さまへ
「持続可能な生活を考える会」では政策提言分科会を立ち上げました。
3月23日(火)にはツルネン議員をお招きして勉強会を開催します。

*農業で日本を変えよう!ツルネン先生と理想の農村生活を考える会
http://www.blog-headline.jp/sustena/2010/03/post_10.html

つきましては、農政に関する緊急アンケートを実施させて頂きます。
お答え頂いた方には、個別に集計結果をご案内させて頂きますので、
宜しければこのメール文を転送する形で、ご返信頂ければ幸いです。

===========重複失礼・転送歓迎=============

Q1:日本は常に技術革新による経済成長を目指すべきと思いますか?
A1:Yes
技術革新による成長は「常に」目指すべきですが、それ以外の成長戦略も今後は必要だと思います。

Q2:日本は輸出で儲けて、食料は輸入すれば良いと思いますか?
A2:Yes
世界的な社会安定を目指すのであれば、より広域な経済圏を想定し、国際的な分業をリードしていくべきと考えます。
ただ、「儲ける」「買えばいい」という国家優先の考え方であれば、Noという考え方もあります。

Q3:日本の経済力があれば、国民が飢えることはないと思いますか?
A3:Yes
現在の経済力を維持できるのであれば、途上国が犠牲になることはあっても日本が飢えることはありません。
よく「自国民を飢えさせても輸出する国はない」と言われますが、すでに中国や多くの途上国が「自国民を飢えさせて」諸外国に食糧を輸出している現状は認識したほうが良いと思います。

Q4:日本は農政を立て直して、農家を援助すべきと思いますか?
A4:Yes
食糧自給率向上という理屈には賛同できませんが、食文化保護といった観点から援助すべきと考えます。
(地場農産物を育てる農家を優先し、食糧自給率改善につながるような農産物は後回しにしても良いのではと考えています。)

Q5:日本は農業を保護して、食料自給率を高めるべきと思いますか?
A5:No
農業は保護すべきですが、食糧自給率を高めるべきとは思いません。
農業保護に関してはむしろ「国際競争力を高める」という観点が必要と考えます。その際には生産量とコストで勝負するのではなく、ヨーロッパのチーズのように品質と独自性で勝負をする農業であるべきです。

Q6:日本は制度を改革して、若者の就農を支援すべきと思いますか?
A6:Yes
若者に限りませんが、就農を支援する制度はあってよいと思います。現状は参入障壁が高すぎるように思います。

Q7:日本人は食料自給率のためにもっとお米を食べるべきと思いますか
A7:No
お米は食文化として食べるべきもので、食糧自給率のために食べるべきものではありません。

Q8:義務教育での農業実習必修化は検討すべきだと思いますか?
A8:Yes
就農支援の一環として境域現場での体験は有効と考えます。私個人は自分からやろうとは思いませんが、義務であればそれなりに楽しんでやるような気がします。

Q9:近場に農地があったら週末農業や半農半Xをしたいと思いますか?
A9:No
上記のように自分から進んでやるような関心はありません。関心のある人の応援はしたいと思いますが・・・。

Q10:失業したら、農業にもチャレンジしてみたいと思いますか?
A10:No
就労の最後の砦のように農業を捉えるべきではないと思います。個人的には人生のキャリアパスの一部に農業という選択肢があっても良いような気がしています。農業経験者による他の職業への就労が何らかの形で有利になると面白いのではないでしょうか。

Q11:日本も遺伝子組み換えで食糧増産を図るべきと思いますか?
A11:No
食糧自給率向上にこだわる立場であれば当然推進すべきと考えますが、私は食農文化保護の立場なので遺伝子組み換えや食糧増産にはこだわりません。

Q12:化学肥料や農薬は、正しく使えば問題はないと思いますか?
A12:Yes
化学も自然界をベースにしていることに変わりはありません。農家消費者双方に正しい理解が必要と考えます。
もちろん「正しくない」使い方をするのであれば別ですが、これは有機肥料や農薬以外の防除手段でも同様です。

Q13:近い将来、世界的な食料の需給逼迫はあり得ると思いますか?
A13:Yes
ただ、生産量的な逼迫よりも流通不備と偏在による逼迫が先行すると考えています。
そういった意味では偏在を助長する地産地消ブームにはリスクもあるような気がします。

Q14:気候変動は、世界的な食料危機に影響すると思いますか?
A14:Yes
ただ、人口問題とエネルギー問題の方が食糧危機にはより大きな影響を与えると思います。
気候変動については、気候そのものよりもバイオエタノールやフードマイレージなどの、付随する取り組みや社会的ムーブメントが悪い方向に影響するリスクがあるような気がしています。

Q15:水源の枯渇は、世界的な食料危機に影響すると思いますか?
A15:Yes
農産物生産と密接に関係する以上、影響は避けられないと思います。
また水資源は偏在を避けられないため、過度の地産地消志向や自国生産重視が影響を与える可能性もあると思います。

Q16:石油の需給逼迫は、世界的な食料危機に影響すると思いますか?
A16:Yes
現在の食糧生産がいかにエネルギーに依存しているかという実態はもっと知られるべきだと思います。CO2排出についても同様です。

Q17:日本も食糧危機に備えて、他国の農地を買うべきと思いますか?
A17:Yes
「買う」のではなく「投資」として捉えるべきです。(この質問はミスリードを招くと考えます。)
日本の土地面積には限界がありますし、海外のより食糧生産に適した土地に日本の技術を組み合わせた食糧生産は双方にメリットを招くものとして積極的に推進するべきと考えます。(そもそも企業による「契約栽培」というのはそういうことのはずです。)

Q18:人口爆発は、人類の叡智のよって克服できると思いますか?
A18:Yes
本来生物は本能レベルでは自らの数をコントロールできません。ですからそれをコントロールし人口爆発を克服できるとすれば、それは人類の叡智によるものでしょう。克服できなければ他の生物同様、自然のメカニズムにのっとった爆発、減少あるいは絶滅をすることになります。

Q19:農政について疑問があれば、300文字以内でご記入ください。
Q19⇒
日本の農業をそもそもどのような産業として育成していきたいのか、そのビジョンが見えないように感じています。
日本の国益として何に貢献するために自国の農業を発展させていきたいと考えているのかを知りたいです。

Q20:農政について提案があれば、300文字以内でご記入ください。
Q20⇒
日本農業は土地規模的に大規模大量生産には向いていないので、食糧自給率のような「量」を追求する考え方では未来はないのではないかと考えています。
工業的な発想から工芸的な発想への転換に期待します。カロリーベースの自給率の向上をめざして遊んでいる余裕はないはずです。

|
|

« 21世紀型ビジネスモデルとしてのCSR経営 | トップページ | そのパーム油の行方は »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22760/47854167

この記事へのトラックバック一覧です: 日本の農業の今後と農政に関するアンケート:

« 21世紀型ビジネスモデルとしてのCSR経営 | トップページ | そのパーム油の行方は »