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2006年1月10日 (火)

組織の歯車

組織における個人の役割を歯車にたとえた話は、最近はそういえば聞かないような気がするが、少し前はずいぶんと耳にしたような気がする。

個人は組織の歯車なので、逸脱は許されない、という話。
いやいや、歯車は一つでも欠けると動かないが、組織は一人いなくなったぐらいでは止まらないので、個人は歯車ですらないという話・・・。

まぁそんな話が頭の中には残っていたのだが、先日上司から歯車の話が出たときに、また少し違うことを考えてしまった。

中央にトップという歯車、周辺に現場という歯車があると考えよう。
トップと現場という歯車が直接かみ合っていることはまずない(特に組織が大きくなれば)ので、当然間に別の歯車がかみ合わされる。中間管理職という層と考えても良い。

単純化するために、トップ-中間管理職-現場という三つの歯車の組み合わせを考えてみる。
すると、トップと現場が同じ向きに回転するには、中間管理職という歯車は逆回転をしなければならない。

もしトップの歯車の回転の向きが組織の方向性と考えた場合、組織全体にスムーズに動くためには中間管理職は逆回転をしなければ現場は同じ方向には回らないのだ。無理に同じ回転をしようとすれば、当たり前だがトップと中間管理職の間でさえ歯車は回転しなくなってしまう。

さらにこれが何階層にも及ぶ歯車の場合、それぞれの回転は複雑怪奇に組み合わされる。最終的に求めるべきが組織全体の方向性だとすると、それは「現場の方向性」のはずなので、トップでさえ場合によっては最終的な回転方向の逆回転をしなければならない場合があることになる。

組織が大きくなり、それが歯車のように強固にかみ合っていればいるほど、それぞれの回転方向は全く別になる可能性が高まるのだ。

言い換えれば、ある歯車が全く別の方向を向いているように見えても、実は全体としてみればスムーズな回転に寄与していたり、単独では一見トップと同じように回転しているように見えても、全体としてみれば回転を阻害している可能性があるということだ。

歯車でよいかどうかの議論はひとまず置いておくとして、自分が歯車だとしたら、さて回転方向はどんな方向だろう。

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