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2006年2月11日 (土)

FJBのソリューションに見るIT企業のKM(2000/12/21)

※土日は内容を考える余裕がないので、気が向いたらこれまで社外には公開していない昔の「つぶやき」を転載していこうと思います。なお、書かれている内容は当時のもので、今は状況が変わってしまっている場合もあります。

2000/12/21のつぶやき
FJBのソリューションに見るIT企業のKM

FJB(富士通ビジネスシステム)の人が、ナレッジソリューションのプレゼンスに来た。
正直なところ、どれだけ「ソリューション」を謳っていても、IT関連企業の売り込みは、どこも似たようなものだ。

KMを「システム」として捉えた場合、どうやってもポイントはインプットとアウトプットになるのだが、
●インプット:より簡易な入力
●アウトプット:より強力な検索
では、結局のところ、スペックの比較の問題になってしまう。

KMプロジェクトの方針が「ドキュメント管理」から、すこし外れて以降、IT関連のプレゼンスで目を引いたのは、日本オラクルの「Q&Aコミュニティ」の考え方ぐらいだ。

ふと思ったのだが、ITはもっとシステムに傾倒した方が良いのではないだろうか?
大体、KMで最も手間になる部分は、知識のインプットである。この部分を利用者の意識に委ねているようでは駄目なのだ。

例えば、会議や電話など、普通の会話を録音して、文字化してくれるようなシステム。

例えば、社内のあらゆる電子ドキュメントを巡回して収集・要約する(インターネットのロボット型検索エンジンのような)システム。

と言うような「技術バリバリ」のアプローチがあったらおもしろい気がするのだが・・・。(KM自体ではなくて、それを技術的に支えると言う補完的なアプローチ。そもそもITは道具にすぎないのだ。)

情報の整理や活用は、多少のテクノロジーの補助があっても、人間の占めるウェイトの方がはるかに大きいのである。この部分に対してアプローチされても、はっきり言ってしらけてしまう。もっと、人間がやらなくても良いような力技を補ってくれた方が、嬉しい気がする。

もっとも、上記のようなシステムは、今の技術の手には余るのかも知れない。正直なところ、突破できそうなアイデアは思いつかない。

さて、これまでに何度か日記でも触れてきた匿名問題について、多少まとめてみた。
匿名で進める場合のポイントは、これをネガティブな解決手段ではなく、ポジティブな解決手段として扱う事だと思うが、そこで、提供側への匿名効果ではなく、提供される側への匿名効果にポイントをおいている。

提供者の立場が分からない事で、利用側は情報の内容判断を自ら行う必要が生じる=情報感度が磨かれる、と言う考え方だ。
大体、目の前の情報を、全て正しいものとして、鵜呑みにしていては感度は絶対に磨かれないのである。それに、現代のように多様化が進んだ社会で「たった一つの」正解が提供されると考えるのも甘すぎる。

しかし、周囲を見ると「効率」の名のもとに、そのあたりの考えが薄れつつあるのではないかと言う気がしなくもない。情報の氾濫に対して、受け手の努力ではなく、出し手の自制が求められるのは、個人的には納得いかない部分ではある。

(出し手の努力が不要と言う訳ではない。もっとも、出し手に必要なのは、無数の情報に埋もれないような、より質の高い情報を提供する努力であって、情報をまとめて、提供量を減らすことではない。例えば、KMが提供する「社内報」と言う情報は、無数の情報を、整理することを目的とした、新たな「情報」であって、他の情報を肩代わりするものではないと思っている。)

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