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2006年3月28日 (火)

言葉を使いこなす

昨日書いたメラビアンの法則だが、改めて考えるとこれは「伝える側」の事情にすぎなのではないか、という気がしてきた。

直接対話におけるコミュニケーションは、ノンバーバルな情報が大きく影響する。だから、伝える側はそういった点にも留意してコミュニケーションを行わなければならない。これは皮膚感覚としてはよく分かる話だ。

では、受け手から見た場合はどうだろうか。

ノンバーバルな情報がどういったものであれ、相手の意思は言葉にこそ込められているものだ。自信ありげに話そうが、不安げに話そうが、話す内容に差がないとすれば、ノンバーバルな情報に惑わされて伝える側の意図をミスリードするのは、実は大きなリスクということになる。

だからこそ「傾聴」という心がけが大事であるとよくいわれるのだが、これは実は「ノンバーバルな情報は排除して、その言葉のみに耳を傾けよ」ということとは考えられないだろうか。もっといってしまえば、言葉自体に含まれる微妙なニュアンスも排してしまえということがいえるかもしれない。

言葉だけではわずかしか「伝えられない」というのは、言葉だけではわずかしか「受け取れない」ということの裏返しだ。そこで伝える側は「言葉以外による」伝達を意識するわけだが、果たして受け手側も「言葉以外の」伝達を意識するべきなのだろうか。

しかし、伝わらない受け取れないというのは、言葉というツールの能力不足ではなく、言葉というツールを使いこなす能力の問題のはずだ。
少なくとも、言葉というツールを「使いこなす」ための努力が、今後は一層必要になってくるような気がする。

意外と受け手が心がけなくてはいけないのは、言葉から相手の意図を100%読み取るということなのかもしれない。

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