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2006年3月 2日 (木)

情報を巡るパワーゲーム

MYCOM PC WEBで、大阪市立大学の近勝彦氏が連載しているコラム「IT資本論」の第100回は「情報を巡るパワーゲーム」というものだった。

おおざっぱにまとめると、

  • 組織の構成員は(究極的には)自己の利得の拡大を目指して行動しており、各人がパワーゲームを展開している
  • この行動原理にもとづく戦略行動は情報や知識を巡っても見られ、組織内の情報や知識の流通は、パワーゲームの所産である
  • そのためパワーゲームに勝つという視点から、情報共有化ツールに「書く戦略」と共に「書かない戦略」が発生する

といった感じだろうか。
なんだか非常に納得させられると同時に、情報共有を生み出す仕組みのデザインの難しさを改めて感じさせられた。

近氏は、情報共有を否定しているわけではない。こういったパワーゲームを前提にしたうえで、情報共有ツールは構築・運用される必要がある、ということを言っているのだ。しかし、理屈では分かるのだが、実際にやろうとするとこれは大変なことである。

何しろ自分でも実感していることなのだ。自分の情報提供は、間違いなく自分自身のパワーゲームに基づいて提供されている、と自覚できる。自分の基本戦略は「積極的に書く戦略」だが、それは一方で「書かない情報を書いていないと感じさせない」戦略の一環でもあるのだ。情報を提供する相手も、同じなようで微妙に違っている。

オープンな形でイントラブログを行う際に、実は一番注意が必要なのはこの問題なのかもしれない。
まぁ本人が戦略的に伏せたい情報を無理に開示させたところで、どれだけ組織に良い影響があるのかは分からないのだが・・・。

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