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2006年4月17日 (月)

知らぬが花

先週のR25、高橋秀実氏の「結論はまた来週」はちょっと考えさせられた。
「知っている人知らない人」というタイトルなのだが、こんな一節がある。

くれぐれも忘れてはいけない。「知らない人」がいるから「知っている人」がいる。(中略)知っている知らないという格差をきちんと表明し、お互いを尊重すべきなのである。

知識や情報を共有するというナレッジマネジメントを考えたときに、これは意外と重要なのではないかと思った。
ツールが何であれ、知識や情報の表出が求められるのは、そのことを知っている人と知らない人がいるからだ。

全員が知っていれば、無理に知識を表出する必要はない。
全員が知らなければ、誰も知識を表出できない。

こういった「格差」というのは意識したことがなかったのだが、個々の知識について様々な格差があるからこそ、ナレッジマネジメントというのは成り立つのだろう。その目的とすることが格差をなくすことというのは、なんだか皮肉である。

いや、そういった意味では、「格差をなくす=情報を共有する」という目的は持たない方が良いのかもしれない。
高橋氏はコラムの中で「松竹梅」という尺度を提示している。

「おれは梅だよ。いいな、お前は松で」という具合に。松ばかりでは味気ない松林。美しい花を咲かせるのは梅だけで、知らぬが花とも言うことだし。

最後はオチだが、全員が松を目指すのではなく、この「知らぬが花」をなんらかのパワーに転化することができるようになれば、ナレッジマネジメントは次のステージを獲得することができるかもしれない。

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