« ネットにおける匿名性 | トップページ | 信頼とは何か »

2006年8月24日 (木)

イントラブログにおける記事クオリティのアップ

iUG研究会Vol.4のレポートをようやくあげたのだが、その中にある課題としての「記事クオリティのアップ」について考えてみる。研究会でのディスカッションテーマでもあったのだが、事務局ということもあって、なかなか会話に参加できていないからだ。

これはiUG公式SNS(興味のある方はこちら)である人の日記へのコメントとしても書いたのだが、個人的には質のアップにはまず量が必要という考えが自分にはある。継続的な量の蓄積が、質を作るのだ。そういった意味では、質を上げるためには、一方でそれに数倍する「クオリティの低い」記事の量産も容認する必要がある。

100のアイデアの内、使えるアイデアが1つか2つであるとするなら、どんなアイデアであっても100出さなければ1は生まれないのだ。1の使えるアイデアだけのエントリを求めていたら、恐らくいつまでたっても良いアイデアは生まれてこない。

というのが、書く側として考えておかなければいけない(とにかく書き続ける)ことなのだが、もう一つ、周囲からアプローチするという方法がある。それはフィードバックを行うことだ。これは事務局だけに限らない。

クオリティの高い記事というのは、どういった記事か。きわめて主観的に考えれば、それは「読み手である自分の役に立つ記事」に他ならない。記事のクオリティに対して、評価の主導権を握っているのは、実は書き手ではなく読み手の方なのだ。

そして、自分が良いと思った記事に投票したり、コメントしたり、あるいはトラックバックをするというのは、単にその記事を評価するというだけではなく、「同じような記事を書いて欲しい」というさらなる要求をだすということでもある。

以前、社内から送られてくる無味乾燥な業務報告メールを「面白くない」と酷評したボスに対して、「それは受け手であるあなたが『こういった内容を読みたい』というフィードバックをしていないからだ。」と指摘したことがある。
大体において、そういった報告のクオリティが下がるのは、受け手側が当たり前に受け取るだけで反応を示さないため、書き手が「この程度で良い」と思ってしまうからだ。

例えば自分が関心のある部分について、質問を投げる。毎回ある箇所について質問が寄せられていれば、当然書き手はその部分を最初から盛り込んで書くようになる。その積み重ねがクオリティを上げていくのだ。

書き手というのは、意外と書いた内容のクオリティを自覚できないものだ。記事のクオリティを上げていくには、実は書き手ではなく、読み手のリテラシーを上げていくことが重要な気がする。

|

« ネットにおける匿名性 | トップページ | 信頼とは何か »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22760/11581931

この記事へのトラックバック一覧です: イントラブログにおける記事クオリティのアップ:

» 宝を生み出すためには一定数のクズも必要なはず [ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦]
 またしてもイントラブログや社内SNSに関する調査結果が発表されている。「社内ブ [続きを読む]

受信: 2006年12月22日 (金) 08時54分

» SNSはフィードバックの社会 [Blog/SNS/CMSの使い処]
「ビジネスユースでブログやSNSを利用する事を考えるときに、一番問題になるのが、稟議に通し辛いという点だという話は良く聞く。ビジネスで使う以上、その効果を数値化したがるのが実情だからだ。」 という話は...... [続きを読む]

受信: 2006年12月26日 (火) 16時28分

» フィードバックの連鎖を生むために [ENIGMA VARIATIONS]
光栄なことに、同じエントリに二つもトラックバックをもらってしまった。 宝(成功) [続きを読む]

受信: 2006年12月27日 (水) 08時08分

» イントラブログの自動削除ルーチン [ENIGMA VARIATIONS]
個人的にはどうでも良いことではあるのだが、イントラブログの導入・運用で良くいわれ [続きを読む]

受信: 2007年1月18日 (木) 08時16分

« ネットにおける匿名性 | トップページ | 信頼とは何か »