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2006年10月 5日 (木)

「変わらない」ということ

月曜日に社員旅行ではとバスツアーに参加した。
夜のコースでとある料亭に行き、芸者の踊りなどを見たのだが・・・。

正直なところ、廃れていく、という気がした。

その時に感じたのは、ああいった芸事において「変わらない」ということは本当によいことなのだろうか、ということだ。教えを忠実に引き継ぎ、守る。その考え方は一見美しそうだが、実は進歩がない。

一方で「変わらないこと」がよいとされる場合もある。

でもそれはどんな状態だろう。実は対比する「変わるもの」があるから「変わらないもの」が引き立つという側面があるのではないか。絶対的に変わらないものは、「周囲が変わること」によって、実は相対的な変化をしてしまっているのだ。

あれ、しかしそうすると、「変わらない」というのは、周囲の変化に対して「相対的な変化がない」場合にも言えるのかもしれない。食の世界で言えば、名店の味というのは一見伝統を受け継ぎながら、客には分からないように変化しているのだそうだ。客の変化に対して自らを変化させることで、相対的に「変わらない」状態を作り出しているのだろう。

そういった変化は、ああいった芸事の世界にも起こっているのだろうか。正直な話、一見さんである自分などには分からない時代への対応があるのかもしれない。

余談だが、個人的に「半玉」と呼ばれている一人前ではない芸者さん二人が太鼓を叩いている時の二人の叩き方の違いがとても気になった。一方は手首を一切動かさず、一方はスナップを使う。音としてはっきりしているのは後者だが、見た目独特なのは前者のほうだ。どちらが「本来の」叩き方で「粋」で「いなせ」とされている叩き方なのか・・・。

そういった違いが分からないお客を「分かるように」する努力はしてもよいのではないかと思った。いや本当に気になるのだが、あれはどちらが「正式」なのだろう。舞などもそうなのだが、見るポイントみたいなものはどこかで提示されても良いのではないだろうか・・・はとバスツアーなんだし(笑)

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