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2006年12月13日 (水)

弱い絆を維持することはできるのか

先日のエントリに弱い絆について書いてから、頭を離れない疑問がある。
それは「弱い絆を弱い絆として維持していくことはできるのか」という疑問だ。

絆は接触を積み重ねればどうしたって強くなっていってしまう。最初は弱い絆でも、その縁をきっかけにして関係を深めていけば、それは強い絆に変化してしまうのだ。そして一旦強くなった絆を弱い状態に戻すのは難しい。

弱い絆と違って、強い絆は強いがゆえにエネルギーを必要とする。

実はmixi疲れの正体というのはそういうものなのではないだろうか。SNSはその性格上、ネット上での絆を強化するベクトルが働いている。最初は弱い絆のつもりでいたはずが、いつの間にか強い絆に転化してしまい、それゆえに「疲れて」しまうのだ。

では、ネット上での弱い絆を弱い絆のまま維持できるような仕組みは可能だろうか。

そうすると、結局2ちゃんねるのような匿名の場がそうだと考えざるを得ない。他者のアイデンティティを把握できない「匿名」というシステムは、弱い絆を弱い絆のまま維持し、強い絆へ転化させることがない。
(ただし、その「場」そのものと強い絆を結んでしまう可能性はある。)

ブログやSNSは、ネットワーク上で自らのアイデンティティを明らかにし、他者のアイデンティティを把握することを可能にする。それはリアルと同じような「強い絆」へとシフトする流れだ。

それはそれで画期的なコミュニケーションの進化なのだが、一方でネットが持っていた、リアルにはない「弱い絆」が失われてしまう流れでもある。本当にそれで良いのだろうか、という気もしてしまうのだ。

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コメント

某NPOでは「緩い関係」という表現を使っていますが、結論からいうとうまくいっていません。
緩いので、逃げ口実が増えるようですね。
ま、決して「絆」とは呼ばないのかも知れませんが。

投稿: ooki | 2006年12月13日 (水) 10時43分

ookiさん コメントありがとうございます。

そうですね、NPOのように組織化がされたら、必要なのは強い絆のような気がします。

企業もそうですが、そういった組織が同時に弱い絆を形成する方法がオンラインだったりすると思うのですが・・・。

投稿: ProjectK | 2006年12月15日 (金) 21時19分

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