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2006年12月12日 (火)

ローカルな問題

昨日は「食の安全・安心ブランド調査2007発表記念セミナー」に行ってきた。
講演のテーマは食品添加物で、最近の危険性を煽るばかりの風潮に疑問を呈する趣旨の内容だったのだが・・・。

細かい内容はともかくとして、気になったのは「食品添加物の問題は本当に社会的な問題なのだろうか」ということだ。社会的な問題というのがあいまいならサステナブルな話題といえるのか、ということでも良い。

食品添加物が騒がれる根本的な理由は、添加物に関する正しい知識が伝わっておらず、きちんとした理解がされていないためだ。それは、分かる話だが、では理解してもらって何が変わるのだろうか。

「添加物」では範囲が広すぎるので、保存料に焦点をあてよう。食品を長持ちさせるための保存料は、あまりイメージが良くないため、最近は「保存料無添加」ということをうたう商品も増えている。一方で、日持ちがしないために賞味期限切れで廃棄されたり、保存料を使う商品よりも菌が繁殖しやすいため、食中毒のリスクが高まっているという。

では、これは食品添加物の問題だろうか。

廃棄される食品の問題というのは、きわめて大きな問題だろう。世界の3人に1人は飢餓に苦しみ、3人に1人はその日食べるのがやっとで、残りの1人は食べて太らないかと悩んでいるという。この問題は(この問題こそ)きちんと取り上げられるべきで、食品添加物に関連してちょっと話題にすればよいというものではない。

遺伝子組み換え(最近言われ始めた環境影響ではなく、あくまでも食の安全に関連した議論)も同様なのだが、添加物の安全性というのは食の問題としてはあまりにローカルで「富める者」の話題という感じなのだ。

ただ、一方でドメスティックなビジネスを営む食品企業としては、そのローカルな話題こそ最大の死活問題でもある。そういった点をどうクリアしていくかというのは難しい問題なのだが・・・。

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