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2007年3月19日 (月)

メールではなく、ブログに頼る仕事スタイル

会社のボスに勧められて、「ウェブ人間論」(梅田望夫・平野啓一郎/新潮新書)を読んでいる。
まだ途中なので、全体の読後感ではないのだが、多分全部読んでから書こうとすると忘れてしまいそうなので、その都度思ったことなどを書いていこう。

冒頭、梅田氏が自分の「ネットの世界に住んでいる」という感覚と、「(株)はてな」のワークスタイルに触れる下りがある。はてなではメールはあまり使わず、報告事項なども含めて社内ブログで全員に発信しているのだそうだ。

考えさせられたのは、朝に書くブログで書いたような以前と今の仕事環境の違いだ。全員向けではないが、実は以前のスタイルはこのはてなのスタイルに近いのではないだろうか。メールによる特定の相手向けのメッセージではなく、掲示板に参加する不特定の相手に対してメッセージを発して、フィードバックを得るというやり方だ。

だが、このやり方というのは、はたしてウェブ2.0の社会ならではのスタイルなのだろうか、という気もした。
何度か書いたことがあるのだが、個人的には「メールを使った」仕事や生活のスタイルこそ、従来の仕事のコミュニケーションとしては特異なのではないか、と感じることがある。

特に仕事ではそうだ。メールというきわめて特殊に閉ざされたツールによるコミュニケーションが、仕事を進める上で弊害になることは決して少なくない。

一方でブログや掲示板に見られるようなオープンなコミュニケーションは、むしろ昔は(特に日本企業では)当たり前だったのではないか。大部屋で仕事をして、互いが何をやっているかが何となく分かる、というのはこういう感覚だろう。

ただ、ネットの場合、その空間と時間が飛躍的に広がっているだけだ。ツールとしての性格を考えれば、メールよりもはるかに以前の(ネットが登場する以前の)仕事スタイルに近いのが、ブログのようなスタイルと言うことはないだろうか。以前のスタイルで言えば、メールというのは周囲に非公開の会議のようなもので、そう考えるとかなりいかがわしい部分もある。

このように考えると、社内ブログのような試みは、メールの普及によって一旦は閉ざされてしまったオープンなコミュニケーションを、規模を拡大して復活させるものだとも言える。そしてそこにある心理的な抵抗感は、実はブログというツールよりも、メールというツールが生み出しているものだとは言えないだろうか。

なんだかますます以前の仕事スタイルを復活させたくなってきた。だが、今の環境で実現する方法はあるだろうか。全社向けの掲示板で勝手にやるしかないか・・・。

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先日に引き続き、「ウェブ人間論」(梅田望夫・平野啓一郎/新潮新書)から。梅田氏が [続きを読む]

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