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2007年3月23日 (金)

正社員とパートの立場を入れ替える

先週のR25(No.134)の石田衣良さんのコラム「空は、今日も、青いか?」で、「ユニクロの勇気」と題して、ユニクロが進めようとしているパートや契約社員の正社員への切り替えが称賛されていました。

実は、石田さんと違って、個人的にはこの「パート社員の正社員化」という流れには危惧を抱いています。パートを正社員化するということは、正社員とパートという立場の格差は解消されないということだからです。

ユニクロの計画では、切り替えられるのは20,000人の内の5,000人。残りの15,000人はパートのままということであり、その立場にかわりはないということになります。
厳しいかもしれませんが、20,000人のパートの立場を向上させるよりも、5,000人を選んで正社員化した方がコスト的に安上がりだった・・・という見方もできるかもしれません。

ただ、それでも何もやらないよりはましであり、アクションをとっただけユニクロは称賛されるべきでしょう。ただ、これにより社会全体がこの流れに追随することになった場合、本当にそれでよいのか、という危惧があるのです。

少し乱暴ですが、パートと正社員の格差を解消する突飛なアイデアを思いつきました。正社員とパートの立場をある意味入れ替えてしまうのです。

正社員・・・地域雇用で転勤を伴う異動なし。長期雇用が保障されるが、管理職にはなれず、時間給。
パート・・・転勤を伴う異動があり、管理職になれるが長期雇用は保障されず、成果給。

つまり、管理職以上を短期の契約社員という立場にするのです。本人が成果を出し続け、会社に評価されればそのまま昇進していきますが、場合によっては契約更新されない場合もある。
一方正社員は異動はないが、昇給はある程度で頭打ち。安定雇用は保障されますが、より上をめざそうと思ったら契約社員になるしかない。

このように考えると、ホワイトカラー・エグゼンプションの話もすっきりします。成果で評価される契約社員が対象となり、時間給の正社員は対象にならないと線引きされるからです。

むろんモチベーションやロイヤリティの問題はあるでしょう。日本的経営の土台そのものが崩れてしまう可能性もあります。(というか、崩れるでしょう。)長期雇用が保障されない契約「管理職」が、きちんと部下の育成などをする気になるか、といった問題もあるかもしれません。

ただ、今の正社員とパートの現状を見ると、両者の雇用形態と活用方法がかみ合っていないようにも感じるのです。安い労働力としてのパート、ではない捉え方があっても良いのではないでしょうか。

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