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2007年4月 4日 (水)

人間この弱き者

上司の勧めがあって、山本七平氏の「日本はなぜ敗れるのか-敗因21ヵ条」(角川oneテーマ21)を読んでいる。トヨタの奥田氏が幹部に「ぜひ読むように」と勧めたという本だ。
小松真一氏の「虜人日記」をベースに、日本が太平洋戦争に何故敗れたのか、日本人はどんな民族かを論じている。

なんというかハードな本で、何度か読み返さないとコメントするのが難しい。読んだままにその通りだと首肯しても、いやそうではないと反論しても、山本氏の批判する日本人像の典型になってしまうのような気がして落ち着かないのだ。普段こういった本を読み直すことはないのだが、一度整理して考え直すだけの価値はあると思う。

それはさておき、今日読んでいた箇所で考えさせられるフレーズがあった。第九章「生物としての人間」にあるこんな一節だ。

「あらゆる生物が、環境の激変で死滅するように、人間という生物も、ちょっとした変化であるいは死に、あるいは狂いだし、飢えれば「ともぐい」をはじめる。そして、「人間この弱き者」を常に自覚し、自らをその環境に落とさないため不断の努力をしつづける者だけが、人間として存在しうるのである。」

これはとても深い話のように思う。安直にそうだと認める程度にしか、自分も深く考えていないのだが、もし今の日本におけて、食に対する考え方に問題があるとすれば、この視点が欠けていることではないか。それも日本という規模ではなく、全世界という規模での視点だ。

今の我々は「強き者」の視点で食を語っていないだろうか。食の安全安心という言葉、こだわりという言葉、品質という言葉は、「弱き者」の考えだろうか、「強き者」の考えだろうか。

まとまらないのだが、メモとして残しておくことにする。

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