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2007年5月16日 (水)

赤ちゃんポストへの批判

熊本の病院に設置された赤ちゃんポストに、新生児ではなく3歳児が預けられたとかで、保守系の政治家がそれみたことかと批判を強めているそうだ。

・・・批判されるべきなのは彼らだと思うのだが。

今回の問題は、現実に今目の前にある問題が表面化しただけだ。厳しい言い方をすれば、赤ちゃんポストへの批判というのは、その現実を見つめたくないという逃避行為にすぎない。臭い物にふたをして見えなくすれば、それがなくなったものとしてしまう幼稚な精神構造があるような気がしてならない。

今回の3歳児が投げかけた問題は次のようなものだろう。

・新生児に限らず、親から手放されてしまう子どもがいる
・それに対して、社会にそれを受け入れる基盤がなく、家庭や個人の倫理をうたうばかりで行政は何もできていない

大切なのは、家庭の崩壊を防ぐとかそういった問題ではない。現実に親から見放される子どもをどう救い育てるかだろう。親を批判するのは簡単だが、それだけで終わってしまえば、それは現実に親に見放された子どもを、社会として見捨てるということだ。そういう自覚があるのだろうか。

本来親を批判することと、子どもを受け入れることとは別問題だろう。親を批判することとは別に、子どもをどうするかを考えなくてはならない。これを一緒くたにして考えるというのは、実は子どもは子供という親の供であり所有物にすぎないという意識の表れではないか。

子どもにしてみれば、親に虐待されたあげく殺されるよりも、ずっとましなことかもしれないのだ。
国の考える家庭のあり方や倫理のために犠牲になるなんて、まっぴらごめんだろう。

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コメント

はじめまして。
気になっていた話題なのでいきなりなんですが、カキコさせていただきます。
失礼があったらお許しください。
私も同じ思いをしていました。
赤ちゃんポストには批判か家庭の崩壊をなくすという意見ばかりのように思いました。
現実として問題があるのですからそれを解決するような方法としてはしょうがないのかもしれません。(悲しいですが)
「臭いものにフタ」は他の問題でも感じていました。
今、改憲の手続きでも問題になっていますが自衛隊にしても「自衛隊は軍隊ではない。だから戦争も起こるはずがない」というような感じもしていました。
あれ?話が違いましたか?w
もっと役人(政治屋も)現実に対処できるようにしてほしいものです。
稚拙なコメントで失礼しました。

投稿: 七星 | 2007年5月16日 (水) 08時18分

七星さん こんにちは。
コメントありがとうございます。

親を批判することは別に構わないと思うのです。やはり放棄してしまうというのは悲しいことですし、問題があるでしょう。
ただ、それで問題が解決するわけではないですし、実際に子どもをどうやって守っていくか・・・それが赤ちゃんポストの考え方ですし、だから親の問題が免除されるわけではない、という切り分けが必要なのだと思います。

改憲も、憲法の問題と軍隊の問題と戦争の問題は切り分けて考える必要があるのかもしれませんね。

投稿: ProjectK | 2007年5月16日 (水) 09時11分

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