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2007年6月13日 (水)

1日47万件を処理するコスト

年金問題が大騒ぎである。
今朝のテレビで報道されていたが、1日に47万件もの問い合わせがあったにもかかわらず、実際につながったのは3%ぐらいだそうで、その対応体制の甘さが問題として盛んに指摘されていた。

確かに3%というのは何となく対応体制として弱い気がする。でも実数に直したらどうだろうか。47万件の3%は14,100件。これを単純に時間で割ると1分間に約10件。もちろん電話の相談が1分ということはないだろうから、10分間対応するとして約100件対応したということは、100人は対応者がいたことになる。実際には24時間に均等に割り振られるわけではないから、もっと多かっただろう。

社会保険庁に何人の職員がいるかは知らないが、3%という割合よりも、47万件というボリュームをもう少し勘案した方が良いのではないか。マスコミにしても、何やら社会保険庁に乗り込んでパフォーマンスをやらかした国会議員にしても(その対応にあたった人も電話相談に出ていれば、もう少し応答率も上がっただろうに)、問題を指摘するのではなく、問題を解決する方向に向かって何かアプローチは出来ないのだろうか。

気になっているのは、今回の大騒ぎが結局しぼんだ時に(大体マスコミが騒ぐような事件はしばらくしたらあっさりしぼんでしまう)、これまで本当に困って社会保険庁と対峙していた人たちまで一緒になって忘れ去れてしまうのではないか、ということだ。厳しいようだが、47万件の相談者の内、今回のパニックに「乗せられてしまった」人はどれだけいるだろう。

実際の所、マスコミの報道を見ていると、今声をあげておかないと年金を取りっぱぐれてしまう、ぐらいの気分になってくるのだ。

相談したい気持ちは良く分かるし、社会保険庁に怒る気持ちも良く分かる。でも実際には、今パニックになってしまった方が、結果として取りっぱぐれることにつながるのではなってしまうのではないか。こうした騒ぎになってくると、必ず便乗者の問題や自己管理の問題が取り沙汰されてくる。問題はそこにはないのだが、そういった問題が本来の問題を覆い隠してしまうのだ。

そんな事態に陥らないか、と心配しているのだが・・・。

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コメント

社会保険庁の正規の職員が電話を取っているわけではなく
コールセンター請負業者のアルバイトが
対応をしているようですよ・・・

今、誰も彼も不安を煽っているようですが
そもそも調べるべき情報がちゃんとしていない状況で
誰が何を答えられるというのでしょう。

すでに宙ぶらりんのデータを名寄せするとか
今からできるのであればとっくにやっておかないと
おかしいですよね。
名寄せできないから宙ぶらりんなんですよ。

本当に選挙対策としか感じられなくて
こんなものに騙される国民もどうかと思います。

投稿: あぷり | 2007年6月13日 (水) 17時46分

あぷりさん コメントありがとうございます。

新聞を読んだら、300人増員すると書いてありました。でも、そのお金だってどこかが負担しなくてはいけないわけですし、大事なのは「今問い合わせておかないともらえない」という雰囲気を打ち消して、必要なその時に連絡があればきちんと対応する、という姿勢を伝えることではないかと思うのです。

何やら歴代の厚労相や首相の責任なども追及していくそうですが、責任追及の結果「禊ぎは終わった」として、問題そのものは解決されずに終わってしまいそうで、どうにも不安です。

投稿: ProjectK | 2007年6月14日 (木) 08時07分

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