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2008年1月15日 (火)

返却した本をチェックすれば良いのでは?

シロクマ日報に図書館がレコメンデーションする日というエントリーがあり、政府が膨大な個人情報をデータ分析して活用するメリットとリスクが書かれていた。

個人的には、特定の個人のレベルまで絞り込んで見ることさえしなければ、こうしたデータはもっと積極的に活用したほうが良いと思うのだが、そこは人が介在して分析する限り、その性として個人の情報に目がいってしまうのは避けられないような気もしている。(Googleやアマゾンというのは、そこに人を介さないようプログラムを使うのだろう。)

そう考えると、例として挙げられているような税務署のアプローチは難しいかもしれない。それでも「データとして」こうした人はこうした傾向がある、までは分析されていても良いわけで、それを個々人が参考にできるようにはした方が、生活には役立つだろう。

(そもそも「あなたはもうじき離婚しそうですよ」は運命論的でよくない。「あなたと似たような所得傾向の人は離婚が多いです」ぐらいが適当だろう。「あなた」という個人ではなく、「あなた以外」の不特定多数の傾向を示すのであれば、少なくとも心理的には抵抗が少ない気がする。)

さて、実は本題は違っていて、その中で取り上げられていた図書館の例が気になってしまった。練馬区の図書館が書き込みや切り抜きなどの利用者のマナーの悪化に対して、一定期間貸し出し履歴を参照できるようにしたという記事の話だ。

ちょっと気になってしまったのは、貸し出し履歴をさかのぼったところで、破損した人間が特定できるのだろうか、ということ。これはむしろ返却時のチェックを厳しくする、というのが解決方法ではないだろうか。もちろん、さかのぼれることで抑止効果がある、というのは分からなくはないが、それは返却時にきちんとチェックされても同じことだ。

例えば「前の人の書き込みがあった」クレームがついてトラブルになったとして、実際に前の人が書き込んだかどうかを確かめるすべはない。前の人は気づいても何もいわなかっただけかもしれないし、実は本人が書き込んでおいていちゃもんをつけているのかもしれない。貸し出し時ではなく、館内での閲覧時にそういった事をする人がいるかもしれない。

まぁ館内の閲覧でそういったことをされたら手の打ちようがないのだが、貸し出しに関しては返却時のチェック(その場で難しければ、書架に戻す前に確認することにして、そこまでは履歴を残しておけばよい)の方がはるかに有効な気がする。

シロクマ日報で書かれているように、レコメンデーションの方向で考えた方がずっと良いだろう。どうもお役所的というか、どういうロジックで破損防止につながるのかがよく分からなかったりする。

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そこそこの反響を呼んだ ・「図書館での貸出記録の保存をめぐって−行政は説明責任を果たし、市民は慎重で冷静な議論を」(編集日誌、2008-01-16) http://d.hatena.ne.jp/arg/20080117/1200557466 だが、一連のブログ記事をまとめておこう。 朝日新聞の報道があったのが200... [続きを読む]

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