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2008年1月29日 (火)

日本人は休んでいるのか

久しぶりに産経新聞を読んでいたら、「曽野綾子の透明な歳月の光」というコラムがあり、第273回の昨日は「怠け者で理解力のない日本人 徳を失うと経済も衰える」というタイトルだった。

主張は若干分からないところがあり、それはそれでそんな考えの人もいるということで構わないのだが、その中であれ?と思ったことがある。こんな一節だ。

「まず日本人は近年怠け者になっていた。世界の休日は各国何日くらいあるのか知らないが、日本の休みは多すぎると思う。(中略)つまり大体三日毎に一日は休んでいる計算である。個人商店が月のうち三分の一閉店していたら客は寄りつかなくなるだろう。」

部分的な引用なので誤解のないように補足しておくと、曽野氏は「何が何でも働けと言うのではない」(と書いている)。ようはカレンダー上の休日が多すぎるのではないか、ということから、こんなに休んでいては店も国も栄えないと書いているのだが・・・。

そもそも「休み」とはなんだろうか。仮に「安息日」のようなものだと考えると、経済や社会活動そのものがストップとまでは言わないまでも穏やかになる日、と考えて良いだろう。では振り返って日本の「休日」はそうだろうか。

日本人の多くは休日に買い物をし、レジャーをしている。つまり「消費」しているのではないか。消費は生産とともに経済を支える両輪だ。生産だけでは経済は成り立たない。輸出という形で、消費を他国でまかなえば生産活動だけ突出させることは可能だが、それがアンバランスなのは明らかだろう。

日本には「休み以外の日に生産し、休みの日に消費する」というアンバランスな構図がないだろうか。普段(平日)から生産と消費を行い、休みの日には双方を休む、という構図は、どう考えてもないような気がする。

カレンダーの休日を「安息日」として考えるなら、確かに三日に一日は多すぎるだろう。だが、生産と消費で考えるならば、むしろまだ休日は少ないぐらいということはないだろうか。

もちろん、だから休日を増やせというわけではない。休日に頼らない消費システムを作る必要があるのではないかということだ。それがどのような形かは良く分からないのだが、なんとなく「休み」の定義をもう少し考え直した方が良いような気がした。

ちなみに、自分にとっても「休日」とは「仕事以外の活動日」であって、「安息日」ではない。週7日間のうち、仕事日で5日、安息日で1日では活動日が足りないので、安息日はなく、仕事日5日、活動日2日というバランスの週が大半だろう。休みなんてとんでもない。

仕事日の中の「仕事以外の活動」のバランスを増やすか、日数での割合を増やすか、そういったことが必要な気がしなくもない。

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