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2008年2月 4日 (月)

意見をもらう目的

先週、とあるNGO団体と意見交換をした。報告書に対する意見を聞かせて欲しいということで頼み込んで機会を設けたのだが、準備不足というか、初めての経験でよく分かっていなかったこともあり、いまいちな内容になってしまった。

議論の投げかけ方に失敗したということだと思うのだが、具体的に自社の報告書や活動に対する意見でなく、一般概念や総論としての報告書のあり方や企業のCSRのあり方のような話になってしまったのだ。

自分がそういった議論を嫌いではないということもあり、その場では盛り上がったし、個人的には刺激にもなったのだが、後でメモを読み返すと、自社の報告書にとってはほとんど役に立たない内容しか残っていない。総論でどうあるべきかという話では、報告書に対してはほとんどインパクトにならないのだ。

反省しなければいけないのは、自分自身がどんな目的でどんな意見をもらおうと考えているのか、明確にしていなかったことだろう。ただ、言い訳をすれば、そもそも具体的に意見が欲しいという目的は、今回の会の結果として自分の中で明確になった、ということがある。事前の「聞きたいこと」リストでは、概念的な話ばかりをメモしているからだ。

そういった意味で、今後同じような機会を得た場合には、注意深く意見を聞いていく必要があるだろう。

・報告書に書いている内容で、より具体的に知りたいこと(=報告書の記載では不足していること)は何か。
・報告書には書いていない内容で、具体的に知りたいことは何か。
・それが記載されている、あるいは記載されていないことが、自社に対する評価にどんな影響を与えているか。

それに対して実際の取り組み内容や、意図的に書いていないとしたらその理由などを説明した上で、どうしていくのが最善かを考える。そういった形にして、あいまいな概念論に陥らないように注意深く議論をコントロールしていかないと、報告書に対して具体的なインパクトのある意見を抽出することはできない気がする。

これは一方で、他社の報告書を読んで意見をする際にも意識しなければいけないだろう。多少なりともこの分野をかじれば、「企業としてこうあるべき」みたいな話は簡単にできるのだ。だが、それは机上の理屈であったり、研究室の中の議論に過ぎない場合が多い。

実際の企業活動に対してインパクトを与えていくには、具体的なポイントを絞り込んだ意見に落とし込む必要がある。概念で一般論を話すのは楽しいかもしれないが、それでは現実にはなんら影響を与えないままに終わってしまうのだ。

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コメント

すごく分かりますね。すべての会議に、事前にアウトプットをきちんと定義できるほど安易ではないと思います。もちろんそれが、理想ではありますが。
話してみて見えてくるもの、といったこともあると思いますね。
特に初対面だったりすると、事前にガツガツ意見交換し辛いものでしょうし。

最近は、少しばかり人の話を聴くようになりました。(^^;

投稿: ooki | 2008年2月 4日 (月) 09時16分

正直な話、今回は「自分が求めていたもの」も実際に話してみて分かったというのが本音です。

今回の経験を生かす機会が得られると良いですが・・・。

投稿: ProjectK | 2008年2月 5日 (火) 23時02分

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