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2008年3月12日 (水)

ダイバーシティの社会的価値

先日に引き続きダイバーシティの話題だが、いくつか気になっていることの一つに、企業において女性の登用が進み、「企業の労働力として」確保されるようになった場合、その分で失われる「社会の労働力(?)」のようなものはどう補填されるのだろうか、というのがある。

企業内の人的バランスが偏っているのだとすれば、合わせ鏡のように家庭や地域といった社会の人的バランスも偏っていると考える方が妥当だろう。そのソーシャルバランスはどのように維持されるべきか。そういう議論はあまり聞かない。

きわめて単純化した図式で考えれば、女性の企業進出を進めた分だけ、男性の社会進出を進める必要があるということにならないか。企業が一方的に女性という労働力を吸い上げるだけでよいのか、ということだ。

これはダイバーシティの目的や価値を考える際に気をつけておかなければならない話だと思う。企業内の人的構成を社会に近づけてバランスの是正を図る、ということなのか、新たに優秀な人材を登用して企業価値を高めるためなのかで、社会における人材構成への影響が違ってくる可能性があるからだ。

ワークライフ・バランスという、個人の生活におけるバランスの議論は多くあるのだが、ダイバーシティの視点で社会とのバランスを考えた議論というのはあまり聞かない気がする。しかし、CSRの一環としてダイバーシティを考えるのであれば、こうした議論もさけられないような気がするのだ。

ダイバーシティは性別だけの問題ではないが、すくなくとも性別に関してはそんな課題もあるような気がする。これは性別が、社会全体としてはマジョリティとマイノリティとを分かつ属性ではないことに起因していると思うのだが・・・。

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昨日のエントリーの最後にこんなことを書いた。ダイバーシティは性別だけの問題ではな [続きを読む]

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