« 演奏会終了 | トップページ | お金で解決するということ »

2008年6月10日 (火)

食の未来フォーラム

先週、電通が主催する「食の未来フォーラム」というイベントに出席してきた。この忙しいときに・・・という気もしたのだが、ゲストがおもしろそうだったのでどうしても話を聞いておきたかったのだ。

で・・・想像通り多くの刺激を得たので、少しメモしておく。

  • 20世紀の食糧危機(価格上昇)は、不作などのイベントによるものが中心だったが、21世紀の食糧危機は「人口の増加」「食品嗜好の変化」「バイオエタノール」「水不足」「土壌汚染」「気候変動」などのトレンドによるもの。
  • 日本が世界の食糧事情にたいしてできること・・・小規模農家における高い技術の伝承
  • 日本は何事も金で解決してきており、自立していない。
  • (食糧輸出国の)輸出規制をやめさせ、輸出を義務的に強制するのは現実的に無理だが、一方で輸入国には輸入することによるさまざまな義務が課されており、バランスをとる意味でそうした働きかけは重要。
  • 食糧を輸入できなくなれば、自ずと自給率は100%になる。
  • 日本の工業は農村の余剰人員で発展してきたのであり、農業という地域的な土台があるからこそ工業が発展できた。
  • 日本やアメリカに出来る(世界の食糧事情への)最大の貢献は浪費をなくすこと。全世界で途上国に600万トンの支援をしようと議論しているときに、日本は1国で1900万トンを廃棄している。
  • 社会の基盤整備や市場の形成、ネットワークを作る上では、競争よりも協調が重要。
  • 食糧は不足させないことが一番重要だが、余剰の食糧生産は一方で価格の低下を招くため、農業従事者は生産拡大に慎重にならざるを得ない。そうした余剰分をエネルギーに回すことで良い関係が作れるのではないか。
  • 持続可能性に対する消費者の準備は出来ているが、そのための市場がない。

いくつかのメモは改めて取り上げたいところだ。

この他、電通のリサーチによる生活者の意識変化に関するリポートがあったのだが、これはちょっとツッコミどころが多かった気がする。(調査というのは得てしてそんなものだが。)

数値はトレンドとして受け止めることにして、特にフリーワードで取り上げられていた声にたいしては疑問を感じなくもなかった。

「もっと食品の大切さを消費者に教えて欲しい」
「多少価格が高くても国産のものを買う」
「ここまできてしまうともう他人事ではない」

このあたりはまた別の機会にまとめてみることにする。

|

« 演奏会終了 | トップページ | お金で解決するということ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22760/41488869

この記事へのトラックバック一覧です: 食の未来フォーラム:

» お金で解決するということ [ENIGMA VARIATIONS]
昨日取り上げた「食の未来フォーラム」のメモから一つ考えをふくらませてみる。 ・日 [続きを読む]

受信: 2008年6月11日 (水) 08時09分

« 演奏会終了 | トップページ | お金で解決するということ »