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2008年10月28日 (火)

サイゼリヤはどうすればよかっただろうか

少し遅れた感もあるが、サイゼリヤで発生したピザ代金返金詐欺について考えてみる。

そもそものメラミン混入はさておき、こうした詐欺のような事態を起こさないために、サイゼリヤはどうすればよかっただろうか。

職場で同僚と話していてまず思いついたのは、「飲食代から差し引く」というものだ。こうなると現金ほど気安くはないので抑止力が働くだろう。

しかし、「ピザ以外も信じられない。そもそも食べたくない」と言われてしまえば抗いようがないし、結局無銭飲食という問題が発生することに変わりはない。

それではということで、直接返金するのではなく、問題のピザの売り上げを、例えば今回のメラミン騒動で実際に被害を被った人達の救済にあてるために寄付をするというのはどうか、などと考えてみる。あるいは将来的に被害が発生した場合のためにプールしておくといった方法もある。

「食べてしまった自分はどうなるんだ」という人は当然いるだろう。というか、実際に直接的な健康被害が出ていなくても、そういった人たちがいるからサイゼリヤは今回のような処置をせざるを得なかったという側面はあるに違いない。

個人的には、返金で清算してしまうよりも、直接被害が出たときの救済を将来に渡って約束させる方が意味があると思うのだが、そういった主張が出てこないというのは、結局消費者自身も「被害が出ることはない」とたかをくくっているということなのかもしれない。
(実際に健康被害が出た場合、ピザ代金ぐらいですむはずがないのだ。)

そもそも、今回の詐欺のような問題が発生することに対しては、社会的存在としての消費者がイニシアチブをとって解決をはからなければならないはずだ。この点に関して問題を起こしているのは、消費者であって企業ではない。

仮にこうした詐欺に対しても企業による対策を求めるのであれば、消費者はただ企業に依存するだけの存在になってしまう。消費者が企業に対峙する存在として社会的地位を確立したければ、この問題を消費者自身の力で解決しなければならない。「自分はやっていない」という言い訳が通用するのだとすれば、それは権利者としての消費者と呼ぶに値しないのではないだろうか。

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