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2009年4月17日 (金)

収益を得るプロセスと還元するプロセス

昨日上司が知り合いの(多分海外の方の)話としてこんなことを言っていました。

「日本企業が、事業で得た収益から社会に貢献するのではなく、事業の目的自体に社会への貢献を掲げているのは、(資本主義の考え方からすれば)ユニーク。」

ああなるほど、と思ってしまいました。

欧米で(特に欧州で)CSRという考え方が台頭して、どことなくそれが日本では違和感を持って迎えられてしまうのは、実は根本的に企業に対する考え方が違うということなのかもしれません。

恐らく、欧米での企業のあり方というのは、基本的に収益を得ることが第一で、その収益の使い方において社会への貢献を考えるということなのでしょう。もちろん、収益を上げるためにどんな手段を使っても良いということではなく、そこには倫理観や公平性は求められるのでしょうが、少なくとも「収益をあげる」「(得た収益を)使う」が考え方として分かれていて、特に社会への貢献として考えられるのが「何に使うか」という視点なのではないか・・・そんな気がしました。

一方、日本では両者が分かれていないと言うか、得た収益を「どのように使ったか」ではなく、収益を「どのようには得たか」が問題になっているのではないでしょうか。

事業活動において、社会に貢献する、というのは「収益を得るプロセスにおいて社会に貢献する」ということです。一方欧米においては「収益を還元するプロセスにおいて社会に貢献する」が考え方のベースになっていて、それが寄付といった行為に表れているような気がします。

そこで最近のCSRの流れは、欧米において「収益を得るプロセスにおいても社会に貢献する」という考え方がクローズアップされてきた、ということかもしれません。

この分野は、欧米ほど体系付けられていないにしても日本においてはある程度一般的な考え方であるような気がします。少し変な言い方かもしれませんが、そうでない企業というのは、「悪い意味で半分欧米化されて」収益を得るプロセスにおける社会への貢献を考えなくなった(でも一方の収益を還元するプロセスでの社会への貢献という考え方には目をつむった)企業といえるかもしれません。

そう考えると、実は日本企業が考えなければいけないのは、欧米のまねをして「収益を得るプロセスを考える」以上に、「収益を還元するプロセスを考える」ことではないでしょうか。欧米では恐らく自然なこととしてあまり注目されていないその分野をしっかりおさえていくことが、意外と日本企業には求められていることかもしれない・・・そんなことを考えさせられた話でした。

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