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2009年9月11日 (金)

過熱するエコカー市場

昨日はアカデミーヒルズのセミナーに行ってきました。日経エコロジーの提携セミナーで、木野龍逸氏による「過熱するエコカー市場〜生き残る次世代車の条件とは?〜」という講演です。

会場もそれほど大きくなく、参加者もそれほど多いとは言えなかったのですが、質疑応答も含めてなかなか興味深い内容でした。
(失礼ながらこの手のセミナーには珍しく、質疑応答の質が高かったように思います。とんちんかんな質問がまったくありませんでした。)

個人的に一番興味深かったのは、EV、つまり電気自動車の話で、日本ではハイブリッドに圧されて目立たないEVが実は新興国で先に普及してしまうかもしれない、というものです。

EVというのは、構造がシンプルなため、性能を限定すれば実は比較的簡単に作ることができるそうです。ガソリン車などの内燃機関の車に匹敵する、あるいは上回る性能を引き出そうとすると大変ですが、そうでなければ新興国でも手に入るパーツや技術、設備で生産が可能なのです。

こうした新興国では、道路などのインフラがそれほど整っている訳ではなく、車が使用されるシチュエーションも限定的。街中の近距離走行が中心で、道路状態が悪いため速度を出せるわけでもないため、日本ではデメリットとして喧伝されているような、走行距離の短さなどがそれほど大きな問題にならないのです。

さらにインフラという点で言えば、日本のようにどこにでもスタンドがあるわけではなく、むしろ電気の方が整備されているとのこと。価格面でも、ガソリンが先進国並みの価格で提供されており、電気の方が断然安いのです。
(電気の方が安い、というのは先進国でも同様で、例えば三菱のiMiveの場合、フルに充電しても電気代は200円以下。そのためいわゆる「電気スタンド」というのは、緊急避難のためには必要ですがビジネスとしては成り立たないのではないか、という話もしていました。確かにその通りかもしれません。)

そんな訳で、気付いたら新興国の方でEVが発展していて、後から慌てて追いかけることになるのではないか・・・なんて話もしていました。

ちなみにEVを使うとなると自宅での充電が必要になってきますが、アメリカではガソリンスタンドでの犯罪発生率が高いため、この「自宅で充電可能」というのが、「スタンドに行かなくて良い」という意味で注目されていたりするそうです。

もう一つ印象に残ったのは、原油の入手が困難になるピークオイルがいつ来るかという話で、トヨタはすでに数年前から2040年頃にはピークオイルを迎えると考えており、最近ではダイムラーの副社長が、早ければ2020年にはピークオイルを迎えるかもしれないといった話をしていたそうです。

もっとも、そうは言っても、全面的に内燃機関車がなくなるわけではなく、どうしても必要な分野には残りつつ、次世代車が台頭することでバランスがとられていくのではないか、ということでした。

いずれにしても次世代車へのシフトは緊急の課題となっていて、EUでは2020年には95g-CO2/kmの排ガス規制が設けられるとされていて、これはガソリン車の燃費では24.8km/lという数値。これを企業の販売する全車の平均値としてクリアをしなければいけないため、EVなどの比率を高める(現状の内燃機関車の進歩だけではクリアがほぼ不可能)ことが求められてくるとのこと。

さてさて、そうなるとここ5年から10年ぐらいで、車も大きく変わりそうですが、であれば今のうちにもう一台ぐらい内燃機関車、それもあまりエコにはこだわらない車に乗っておきたいなぁ・・・何て思うのは贅沢でしょうか(笑)

余談ですが、「エコカー」というとなんとなくエコという言葉に踊らされているような気もするので「次世代車」と呼んだ方が良いのではないかな〜などとも思いました。

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