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2009年9月 3日 (木)

転勤族の地縁づくり

企業がCSRを意識する際に考えておかなければならないことに、従業員の社会参加というのがあります。

企業として社会に参加するのはもちろんですが、構成員である従業員にも個人としての社会参加を促していく必要がある。これは現在企業に偏りすぎている従業員のリソースをもう少し社会寄りのバランスにして、市民として行動してもらうためです。

ただ、そうやって地域参加を進めていこうとしたときに、転勤族や単身族というのは、地域社会との縁、つまり地縁を作りづらいという側面があります。必ずしも個人の側だけに問題があるわけではなく、地域のコミュニティの側にも、そうした人達を受け入れる素地がないようなケースもあるように思います。

そうやって地域社会との縁を作れないと、結局彼らはその分のリソースを会社につぎ込むようになる・・・意外とそうやって多くの「会社人間」は作られてきたのではないか。そんな気がします。

それでも、現代は会社の名前があれば商売をやっていくことができます。無理に個人として地域社会に溶け込む必要はないと言っても良いでしょう。そのあたりはより地縁が強固だった昔とは違います。

例えば近江商人の「三方よし」は、今は「企業の社会的責任」と結びつけられ、商道徳として語られることが多いように思います。
ですが、おそらくこうした考えが生まれた当時は、そもそもそうやって社会(地域コミュニティ)の一員として認められなければ、商売自体ままならなかったという要素があったのではないかと思うのです。

つまり、道徳としての心得ではなく、相手に警戒を解いてもらうための商売技術としての心得だったのではないかという気がするのです。

そうした厳しさは今ではないわけですが、一方で「そうしなければいけない」理由もなくなってしまったため、多くの転勤族や単身族は、地域社会に参画することなく、次の土地へ移っていってしまいます。これを繰り返すため、企業人として現役のうちは社会と縁がなく、退職して居が定まったらようやく社会に貢献というパターンにはまってしまうような気がするのです。

さて、転勤や単身を無くすのは難しいとして、ではどのように彼らに社会参加を促していくか。そのきっかけを作るということも、その地域に対して(少なくとも彼らよりは)足掛かりを持っている企業には求められているように思います。

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