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2009年10月29日 (木)

ワークライフバランスは自分よりも他人に気を使う

ワークライフバランスを推進していく時に、少々厄介なのが、「そうは言っても自分は今、仕事をしている時が一番充実しているんだ」といった意見が出ることでしょう。

人生の一時期においては確かにそういった時があるかもしれませんし、特に若い時はがむしゃらに働けといった自己啓発書も少なくありません。それに突き詰めればその人の人生の問題なので、その時間の使い方にどこまで干渉するのか、という問題もあります。

そこで、ワークライフバランスを考えるときには、自分のことではなく、他人のことを考えるように仕向けるのが実は良いのではないか・・・そんなことを考えました。

自分のことは自分で決めれば良いことなので、そこには干渉せず、他人のワークライフバランスに気を使うように意識付けるわけです。どんなに「がむしゃらに働け」という人でも、そのために「他人を犠牲にしろ」とか、「他人のことなんか構うな」とまではさすがに言わないはず。
(いや、言う人もいるかな・・・個人的には時間管理術などで、「他人のリソースを積極的に活用する」といった事をさもそれが素晴らしいことであるかのように言う人には、多分こういった傾向があるんだろうな、と感じることがあります。)

相手のワークライフバランスに配慮するとはどういうことか。

まず、会議や打ち合わせを時間外に組むことはやらないということになります。「相手が合意すればいいじゃないか」って、それは配慮ではありません。ここで言う配慮というのは、そうしたことをしなくても仕事が進められるようにスケジュールを組み立てることを言うのです。

当然、相手の時間を拘束する電話なども時間外は厳禁です。もちろん、「緊急事態」というのは別ですが、それが自分にとっての緊急事態か、相手にとっての緊急事態かは考える必要があります。自分にとっての緊急事態であれば、それは相手への配慮ではなく自分への配慮。相手の緊急事態であれば、もちろんそれは相手への配慮として連絡をする必要があります。

定時直前に「明日の朝まで」といった依頼もダメです。相手の時間に配慮するというのは、相手の仕事時間の中で片付けられるかどうかを考えるということです。緊急事態?それはもちろん自分にとってか相手にとってかを考える必要があります。自分が残って明日の朝まで仕事をすることは、別に否定されるものではありません。

メール・・・はかなり微妙ですが、相手が時間外に目にすることがないような配慮は必要になるかもしれません。個人的には、最近は時間外にメールを出すことをなるべく控えるようにしていて、翌日でよければ、翌日の朝配信するようにしています。タイムスタンプが定時外であれば、相手に無言のプレッシャーを与えることになるかもしれないからです。
(昔、「メールは思いついた時にどんどん指示が出せるから便利だ」と真夜中でもメールを出す管理職がいましたが、それを受け取った部下にどのようなプレッシャーを与えるかについてはまったく配慮がない、ということですね。)

もちろん、文書を作成するとか、自分の中だけで完結する仕事は遠慮なくやれば良いのです。メールも、ドラフトにしておいて翌日配信するだけで、内容の作成まで翌日に持ち越す必要はありません。

このようにしてくると、定時以降にできることというのが限られてきます。周囲とのコミュニケーションをしないことになるので、自ずとできることに限りができてしまうからです。
そんなわけで、自分はいくら犠牲にしても構わないけれども、周囲を犠牲にしない、巻き込まない、という配慮を徹底するだけで、意外と当人のワークライフバランスも改善されていくのではないか、などと思った次第です。

もっとも、そうした個人的作業がすべて残業時間にしわ寄せされる、というリスクはありますが・・・あとはそうした仕事のウェイトがどの程度高いかによるでしょうか。

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