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2009年12月16日 (水)

読者は対話を望んでいるか?

今日は珍しく寝坊をしてしまい、朝は会社に直行したのでブログがかけませんでした。朝食は社員食堂で食べたのですが、そこでお昼までしっかり食べると多すぎるため、それでは、ということで昼にカフェからの更新にチャレンジ。
(ちなみに青山通りにあるスターバックス渋谷二丁目店にて。)

昨日に続き、「環境・社会報告書シンポジウム2009」についてです。

アンケート結果によれば、レポートを読む媒体については紙の冊子からウェブへのシフトが進んでおり、今回の調査ではついに逆転をしたようです。企業側がコスト削減の観点から紙の冊子からウェブへの切り替えを進めているという事情もあるので、この傾向はしばらく変わらないでしょう。

自社のレポートについては、2006年版から冊子とウェブを併用していて、多少時代を先取りしていたことになりますが、コスト面からいえば両方作るのはあまり削減につながっていなかったりします。(同じものを作るわけではないので、手間も増えています・・・。)

企業側の事情はさておき、読者がウェブでの開示に認めている利点は、情報の鮮度や分かりやすさ。鮮度はもちろんウェブの方が上ですが、分かりやすさについては冊子の表現力の方が上なのではないかとも思いましたが、動画などをつかったインタラクティブなコンテンツなどが想定されているようです。

個人的に気になったのは、双方向性などについては、あまり重視されていない、という点。これはレポートにブログと同じ仕組みを導入して、コメントを受け付けるようにした身としては少々残念な気もします。まだまだ、企業の情報をより知りたい、という段階で、ダイアログやエンゲージメントが求められている訳ではない、ということなのかもしれません。
読者全体ではなく、NPO/NGOや環境専門家、教員といった人たちがどのように評価しているのか、細分化された情報だともう少し違ってくるのかもしれません。
(もっとも、「プロとしては紙の冊子がありがたい」という発言もありました。それでもプロかよ、という気もしますが、媒体としての紙の優位性というのは、一覧性や可搬性など、確かにあるので、分かる話ではあります。)

内容が多岐にわたるため、逆に個々の情報は薄くなってしまい、「分かりにくい」「不足している」という印象になってしまう場合もあるようです。一方でウェブであっても無制限に情報を掲載するのではなく、編集(絞り込み)が必要という意見もあり、そのあたりのバランスが非常に難しいと感じました。

ちょっと思い付いたのは、こうしたアンケートで求められている項目をとりあえず載せてしまうというものですが、どう絞り込むかというのは、もっと真剣に(企業内で)話し合う必要があるのではないか、という気もします。
一方で、「企業にとって都合のよい情報しか掲載されていない」という意見も根強く、(都合が悪い情報ってなんだろうかと個人的には思いながら)企業内で話し合うばかりではその点の改善は難しく、どういう情報を知りたいのかを外部から吸い上げる仕掛けがどうしても必要になってくるだろうとも思います。

ただ、そこで冒頭にもどれば、双方向性をあまり重視していないというのは、うがった見方をすれば「結果は評価するけどプロセスには関わりたいとは思わない」という捉え方もできるわけで、どれだけそういった意見を言ってくれる層があるのか、という気がしています。

さてさて、どうなんでしょうね。

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