« 他人の文章をチェックする | トップページ | twitterをどう使うか »

2010年1月15日 (金)

理性のある人

ジョージ・バーナード・ショーの言葉にこんなものがあるそうです。

「理性のある人は、周囲の状況に自分を適応させる。
理性のない人は、周囲の状況を自分に適応させる。
あらゆる物事の進歩は、理性のない人にかかっている。」

原典にあたったわけではないので、日本語訳された内容から考えただけなのですが、最後の「あらゆる物事の進歩は、理性のない人にかかっている。」というのは考えさせられます。周囲に合わせるのではなく、自分を変えないある種の頑なさのある人たちがいるから、「周囲の状況」に変化が生まれ、結果として進歩につながるというのは、皮肉なようで真理を突いている気がするのです。

例えば「理性のある人」を、「頭の良い人」とか「優秀な人」あるいは、「協調性の高い人」などと置き換えても、似たような構図は生まれるかもしれません。

厳密には、必ずしも前向きではない「変化」もあるでしょうが、いずれにしても、周囲にあわせて自らを変える人というのは、組織内で優秀と評価される反面、組織に変化をもたらすインパクトは弱いという側面がありそうです。

もっとも、この言葉は別の意味にも受けとることができます。なんらかの変革が起きようとしている時に、理性のある人は自らそれに合わせるが、理性のない人は合わせようとしない。だから変革が成功するかどうかは、理性のない人にどう対処するかにかかっている、という解釈です。

この言葉を知ったのは、管理職向けに変革の重要性を説くe-Learning教材の中でしたので、あるいは引用者の意図はそちらにあったかもしれません。

ただ、ショーは皮肉屋としても知られた人物ですし、論法の組み立てから考えても、意図としては前者にあったような気がするのです。

もちろん、これは「理性のない人で良い」ということではなく、理性のない人には理性のない人なりの役割あるいは使い方があるというものでしょうが・・・。

何かを変えるというのは、状況にあわせて自分を変えるだけでなく、自分にあわせて状況を変えるということでもあるわけです。結果どちらが良いかはさておき、変わっていく環境に自らを適応させていくのではなく、環境そのものを変えていこうとする場合、あえて理性を投げ捨てるような対応も必要なのかもしれません。

|

« 他人の文章をチェックする | トップページ | twitterをどう使うか »

コメント

初めまして。
理性のある人、理性のない人と考えた時、私は後者に近いかもしれません。
皮肉でも、それなりの役割があるというのは新しい考え方でした。

投稿: 茶仙 | 2010年7月14日 (水) 01時35分

コメントありがとうございます。

この言葉を知った時に思わず考えたのは、KYと呼ばれる現象が見事に当てはまるのでは無いかということです。

「空気はあえて読むな」という主張もありますが、現状を打破していくには、理性とは違ったエネルギーが必要な気がしています。

投稿: ProjectK | 2010年7月14日 (水) 07時37分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22760/47298044

この記事へのトラックバック一覧です: 理性のある人:

« 他人の文章をチェックする | トップページ | twitterをどう使うか »