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2010年2月17日 (水)

経済同友会CSRシンポジウム

今朝はバタバタとしていて(昨日の内容を資料に落とし込む作業をしていただけだが)ブログの更新ができなかった。が、午後から経済同友会のCSRシンポジウムに出席したので、その内容の整理がてら、日本橋のマックにて更新をすることにする。

シンポジウムのタイトルは「社会的課題をビジネスにしたCSR経営の実践」

個人的には「CSR経営」というのは分かったような分からないような言葉なのであまり好きではないのだが、そうした言葉の問題はさておいて、「社会的課題をビジネスにする」というのは、今後の企業活動を考える上でも重要なポイントだ。

もっともスピーカーやパネリストの話を聞きながらふと思ったのは、そもそも古くからある企業というのは、当時の「社会的課題」を解決するためにスタートしていることだ。例えば最近よく言われているBOP(ボトムあるいはベース・オブ・ピラミッド)ビジネスだが、戦後に立ち上げられた日本企業の多くは、当時のBOPである日本人を対象にビジネスを展開していた。それが、彼らの発展と共に成長し、今ではそうではなくなったということなのだ。
(特に食品や日用品の分野はそうだろう。)

当時は両者ともBOPであり、そこから這い上がった。それが今は、少しいやらしい言い方をすれば、「手をさしのべる」側としてビジネスを展開しなければならない。そこにどことなく抵抗感を感じるということも、BOPにいまいち積極的になれない理由なのかもしれない。

戦後横ならび状態からスタートし、時に蹴落とし合いながらも、常に一緒に走ってきた日本人は、スタートラインが異なる相手のフィールドで、自らの優位を生かしながら、一方では公平でなければならないグローバル市場でのビジネスという競争を、うまく展開することができないでいるのかもしれないのだ。

そのあたりグローバルな企業というのはその辺りの切り替えがうまいように感じる。日本では外資という位置付けだからそのように聞こえるのかもしれないが、彼らの考え方には「日本(母国)」と沿それ以外」という市場の捉え方がない。母国も他国も、世界の中では同じ市場で、ちょっと地域ごとに特性の違いはあるが、やることは変わらない・・・というトーンを感じるのだ。

そういった意味で、国に依存していない(もっとも、母国では違うかもしれない。あくまでも日本で見た場合の話だ)。トヨタは「日本企業」だが、ネスレは「スイス企業」だろうか。
(そういった意味では欧州の企業というのはそうした母国特性が薄いように感じる。自前に大きな市場を持っているアメリカ企業が「アメリカ企業」なのとは対照的だ。)

案外企業がグローバル化するというのは、そうした「母国要素」が薄くなり、企業単独での独立した組織体として、世界に相対するようになるということなのかもしれないなどと考えてしまった。

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コメント

こんにちは。
私も参加していました。
味の素様の話をお聞きしていて、戦後の日本自体が当時はBOPで、日本人の体位向上させるというビジネスモデルが現在のBOPビジネスにつながっているのだと私も思いました。

投稿: Superman | 2010年2月19日 (金) 17時24分

おお、そうだったんですか!コメントありがとうございます。

そこであえて欧州と日本との違いを考えてみると、欧州でもBOPが起点になっている企業はあると思うのですが、始めたのは貴族であったり資本家であったり、自身はBOPではなかった人間が創業者となっているのではないか・・・などと思ったりしました。

投稿: ProjectK | 2010年2月21日 (日) 22時47分

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