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2010年8月26日 (木)

環境負荷は誰の借金か

WWFジャパンが「世界が日本人の生活すれば地球2.3個必要」と発表したそうだ。

http://www.asahi.com/national/update/0825/TKY201008250505.html

エコロジカルフットプリントを使った分析結果で、ちなみに全世界では1.44個必要なのだそうだ。
実はその1.44個に引っかかってしまった。

オーバーしている0.44個は誰による誰からの借金なんだろうか。

よく言われる話に、現在世代は豊かな生活のために過去からの遺産を食い潰しているという主張がある。地球全体の歴史から考えればその傾向は間違いないとは思うのだが、例えば10年前、50年前、100年前と比較した場合に、当時と今ではどちらの方が環境負荷が高いのだろう。

これも恐らく分析結果はあるだろう。100年前はさておき、ここ数十年での環境負荷の増大は激しいというのが通説だし、恐らく根拠もあるに違いない。

でも例えば、高度経済成長期の日本と、明らかに経済的には停滞している今の日本を比較して、今の方が環境負荷が高いのだとすれば、それはどういうことなのか。当時より遥かに環境対応が叫ばれ、ずっとエネルギー効率の良い生活を送っているにも関わらず、生活全体の環境負荷が高いのだとすれば、それは何故なんだろうか。

もちろん当時と今ではモノの数が違うということはあるだろう。経済が停滞しているといっても、あくまでも成長率の話で、経済規模で比較すれば今の方が大きいのだから、その分負荷が高くなるのもわかる話だ。すでにモノは飽和状態に近いし、この先10年20年と経済規模さえ縮小するようになったら話は違ってくるかもしれないが、少なくとも今の時点での過去との比較は、過去の方が負荷が低いということになる。なんとなく釈然とはしないが。

・・・うん、行き詰ってしまった(笑)

最初に感じたのは、その0.44個には、もっと言えば今の時点で負荷とされているものの中には、今の負荷ではなく、過去に発生した負荷の返済に当たる部分が含まれているのではないか、ということだった。半分がそうした負債かもしれないし、実は負債額の方が上回っていて、今の時点だけを取り出せば1個を下回るかもしれない、ということだ。

今の我々が未来に対して借金をしている状態だと想定するのであれば、今の我々も過去からの借金を抱えているということも同じように想定しなければならない。昔は借金し放題だった。今はしない様に務めようと叫ばれているが、現実にはまだ借金を重ねている。そのあたりが答えのような気もするが、なんとなく過去の借金の返済分というのも、意外と少なくないのではないか・・・と考えたくなってしまうのだ。

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