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2010年12月14日 (火)

理解していると見せること

先週の金曜日はエコプロダクツ2010と環境・社会報告書シンポジウムに行ってきた。

エコプロについては、あいかわらず子どもが多くて、少し嫌な言い方をすれば、「企業が大手を振って子どもにアプローチできる場」になりつつあると改めて感じた。象徴的なのは「子ども向けに配慮された」ビール会社の展示だったのだが、流通系でも環境配慮のモデル商品にPBのアルコール飲料を取り上げていて、これを見て帰った子どもたちは、親にこれを買えとか言うんだろうな・・・などといやらしいことを考えてしまった。

ただ、エコ「プロダクツ」対象である以上、そういったことは当たり前だし、個人的にはそうしたいやらしさも重要だと思っている。周囲の大人がきちんと子どもたちに対応すれば良いだけの話だ。青少年育成条例と同じで、よくないからと観念論を振りかざして遠ざけてしまうのが、対応方法としては一番たちが悪い。

それはそれとして、環境・社会報告書シンポジウムの方が毎年参考になっていたりする。参考というか、モチベーションの源というか、いずれにせよ、色々と考えさせられる機会になっているのは間違いない。

印象に残ったことはいくつもあるのだが、あえて一つ挙げるとすれば、SRコミュニケーションについて、
「(自分を)理解してください」と伝えるよりも「(あなたを)理解しています」と伝えることが重要だという指摘だ。これは、何度か書いているかもしれないが、「信頼される」前に「信頼する」事が大切だという自分の考えにも似ていて、個人的には得心のいく指摘だった。

ただ、あえてもう一歩進めて考えるのであれば、実際に理解している、信頼している必要はないのかもしれない。こういってしまうとみもふたもないが、相手に「この人は自分を理解してくれている」と思ってもらえるかどうかが重要ということだ。

しかしそれは逆にいえば、自分ではどんなに理解していても、それが相手に伝わっていなければ意味がないということでもある。

企業は様々な調査や情報収集を通じて、ステークホルダーの理解に努めている。実際、ステークホルダー自身以上に彼らの事を分析し、よく理解しているということもあるだろう。だが、それが相手に伝わっているかどうかはまったく別問題だ。理解した段階で止まってしまえば、理解していることは必ずしも相手に伝わらない。

そして、それが伝わらなければ、結局相手にとっては理解してもらえていないのと同じことなのだ。これは結構考えておかなければいけないことのような気がする。

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