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2011年7月30日 (土)

『東京未来シナリオ2035』~東京は世界競争を勝ち残れるか?

土日はいつものプロントが使えないため、今日は以前よく使っていたエクセルシオールへ。こう考えると無線LANを備えているかどうかが、いかに自分にとって大きくなっているかが良くわかる。

さて、昨日は腑抜けすぎていたので、気を取り直して先週、もとい火曜日のセミナーで印象に残った事などを書いておこう。森記念財団が主催する「『東京未来シナリオ2035』~東京は世界競争を勝ち残れるか?」というセミナーだ。

モデレータは竹中平蔵氏、ディスカッションリーダーは、ロバート・フェルドマン氏、
花木啓祐氏、廣瀬通孝氏、市川宏雄氏というメンバーで、前半は「青空」「曇天」「長雨」「豪雨」の4つのシナリオに沿って、2035年の東京の姿についてプレゼンテーション、後半が都市戦略提言のためのディスカッションという内容。

シナリオや戦略提言の内容はさておき(森記念財団のHPで参照できる)、印象に残ったのはこんな話。

・規制は諸問題を解決するために作られるが、その問題が解決された時、既得権益だけが残る
電力がその典型という話だったが、この話はストンと落ちた。規制が問題になる事は多いが、
生まれた背景を考えれば実は必要なものであり、むしろ「役割を終えるタイミング」を決めておかない事に問題があるという事だ。
そういう視点でみると、そうした「終わり」が定義されている規制は少ない気がする。「暫定規制値」などはその典型で「暫定」にもかかわらず、いつまでかという議論がない。あるいは決まっているのかもしれないが、明示されていない。
終わり時を時期として明確に指定できなくても、解決されたと考える条件は最低限考えておく必要があるのだろう。

・現状維持の錯覚
現状維持で良いというのは、実は自身の能力の(自然)劣化と、競争相手の成長というリスクを無視した錯覚にすぎない、という指摘。実は成長こそが現状維持なのだが、なかなかそのようには考えられない、という話だ。
これは耳に痛い。結局のところ、成長のドライブとなるのは変化しかない。変化に対する抵抗感をどう克服し、変化が生み出す活力を手にしていくか、というのは、都市に限らず個人の成長においても必要なものだろう。
個人的には、オケや仕事の「現状維持的傾向」を省みさせられる指摘だった。

・再生可能エネルギーは質の悪いエネルギーであり、それをどう効率的に使っていくかが技術
太陽光や風力といった自然エネルギーは何やらクリーンでバラ色のイメージがあるが、そうではなく、エネルギーとしての質は決して良くはない。その事を踏まえた上で、それを上手く使っていく事にこそ技術が必要であり、その分野でリーダーをめざしていく事が重要という指摘。
大切なのは「質が悪い」「効率が悪い」ことを先ずは認める事だ。多くの推進派は「そんなことはない」というが、実はその主張は「原発は安全」に似ている。そうではなく、問題を認めた上で、だからこそ技術(テクノロジー&テクニック)が必要だという発想で進めていかなければ、どうあっても化石燃料の質にはかなわないという発想になってしまうだろう。
その分野で競おうというのが、そもそも間違っているという発想が必要ということかもしれない。

・都市計画においては、選択と集中はしてはいけないとされている
2035年の東京が「青空シナリオ」となるために必要な3つのキードライビングフォースの中には「選択と集中」があるのだが、実は都市計画は分散で行うのが基本という話。確かに一極集中的な都市計画というのは、なんだかアンバランスな感じがする。
一方で、そうして分散化を図っても、人は自然と集中する、という話があり、そう考えると「選択と集中」というのは、計画段階で無理やりやるものではなく自然に生まれるものであり、計画の段階ではそうした選択肢の提供と自然に淘汰が行われるような仕組みを組み込むという事が重要なのかもしれない。
例えば企業の商品戦略において選択と集中を進めるのであれば、計画として特定の商品を指定してしまうのではなく、何らかの条件を定めて自然と選択が行われるようにする、という感じになるだろうか。


・・・結構長くなってしまった。それだけ考えさせられる内容があったという事だろうか。それにしても相変わらず本題とはあまり関係のないところがひっかかっているなぁ・・・。

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