« MacBook Airのセットアップ | トップページ | 5番なう! #2289oke »

2011年8月12日 (金)

節電のための海外シフト

このところ連日猛暑だが、電力需給について逼迫したという様子はない。その原因として、企業がお盆休みに入ったため、と今朝のニュースでやっていた。お盆明けに企業活動が再開するタイミングが危ないという。

ここでいう「企業活動」というのは、多くは製造業の事だろう。電力に限らないが、工場が使うエネルギーはオフィスとは桁違いだ。自社でも本社で節電を行っているが、企業全体で見ればポーズに近い。小さな積み重ねにやる価値がないとは思わないが、効果を求めるのであれば大きい需要を集中的に減らす方が効率が良い。

この話が示唆的だと思うのは、省エネルギーと脱原発を進めるためには、製造業を海外へシフトし、サービス業への産業構造の転換を図るべきではないか、という議論につながるのではないかと思うからだ。CO2削減も「国レベルでみれば」そうした対策を取るのが経済力を落とさずに削減する道筋になる。

ただ、そういった主張はあまり見かけない気がする。

世界全体でみれば、まだまだエネルギー効率が低い途上国よりも、高い技術を持つ日本などで生産した方が良い、という考え方は確かにあるだろう。(ただそれも理想からいえば技術移転を積極的に行なって、原料産地に近い所で加工した方が良い。)

しかしそれ以上に足かせになっているのは「ものづくり立国」という考え方ではないか。「ものづくりこそ日本の魂」みたいな考え方が、上記のような議論の最大の障壁のような気がしなくもない。

以前に書いたような気もするが、日本が「ものづくりの国」になったのは、せいぜい明治維新以降、実質的には戦後といって良いはずだ。実は伝統でも何でもない。伝統工芸などはもちろんそれ以前から存在するが、それは諸外国(民族)も同様であって、近代産業としての「ものづくり」というのは、実際には「伝統」と呼べる様な歴史はない。

そんな訳で、脱原発とCO2削減を進めるには、製造業へのこだわりをやめて(少なくとも「国内生産」というこだわりをやめて)海外へシフトさせる事が近道だと思うのだが、どうだろうか。ちなみに一次産業もかなりのエネルギーを使うので、食料自給率という神学論争はやめて、海外にシフトできるものはシフトしてしまった方が良いはずだ。

大切なのは、国内にこだわり続けた結果「競争に負ける形で」海外にシフトするのこそ最悪な選択だということだ。その前に、自分たちが優位に立てるように戦略的にシフトすることが「日本の魂」を守る上でも重要なのではないか。

自分の事は棚にあげて、そんな事を考えてしまったりする。

|

« MacBook Airのセットアップ | トップページ | 5番なう! #2289oke »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22760/52453752

この記事へのトラックバック一覧です: 節電のための海外シフト:

« MacBook Airのセットアップ | トップページ | 5番なう! #2289oke »