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2011年11月18日 (金)

学生さんとCSRについて議論する

昨日はちょっと縁があって、学生のみなさんとCSRについての話をする。

その後の一連のTweetはこんな感じ。

学生さんたちとCSRについてのディスカッション。楽しくてやや興奮状態のまま、夕食を食べてないのを忘れて電車に乗ってしまった。さて、平河町ライブラリーによるべきか、今日は帰って洗濯するか・・・。
2011年11月17日 20:02:18 HootSuiteから

忘れないうちに話した内容を幾つか。
CSRは企業から社会へのアプローチではなく、社会から企業へのアプローチという視点で捉えた方が良い。企業にイニシアチブを取らせても良いが、それはこれからの社会のデザインを委ねるという事でもある。
2011年11月17日 20:39:30 HootSuiteから

企業が利益追求を優先するのは、株主の投資に対してリターンをするというシステムがもたらしている。倫理観を求める前に、リターンに優先するものを示せば企業は自ずと変わる。
2011年11月17日 20:43:27 HootSuiteから

社会が納得して受け入れ、企業が競争可能な、貨幣に変わる評価システムを提示する事が出来れば、企業の活動の軸も変わる。
2011年11月17日 20:50:14 HootSuiteから

ソーシャルメディアは、企業が社会にアプローチするための手段ではなく、社会の一人ひとりが、企業に関わる一人ひとりにアプローチするための手段。企業を変えるのではなく、そこにいる一人ひとりを変える事が変化につながる。それをマスでなく個別に行える事にソーシャルメディアの価値がある。
2011年11月17日 20:55:51 HootSuiteから

CSRレポートのアンケートは、商品でもサービスでもない、企業のあり方に意見を投げかけられるチャネル。大切なのは、企業に対する意見をただ書くのではなく、読んだ個人を唸らせ、社内に伝えたいと思わせる意見を書く事。
2011年11月17日 21:02:12 HootSuiteから

青臭く感じられても、次の社会をこうしたいと議論するのは良い事。そういう場に企業(の人)を巻き込めば良い。企業に用意してもらったステージで議論しても企業の想定の枠内にしかならない。自分たちのステージに企業を呼ぶ事を考えなければいけない。
2011年11月17日 21:06:15 HootSuiteから

それにしてもいたいけな学生にこんな意見を吹き込んでしまって良かったんだろうか。いやいや、そんな事を気にしていたらコミュニケーションにならないよなぁ。
2011年11月17日 21:10:16 HootSuiteから

最後に書いているように、今回話した内容自体はあまり一般的な話ではない。むしろユニークで極端な意見に類するだろう。

以前、社内の匿名掲示板の是非についての議論で、「匿名だから荒れるのではなく、コミュニティの状態が反映されているだけ」という意見を聞いた事があるのだが、個人的には企業についても似たような事が言えると考えている。「企業が倫理観を失っている」というのは、実は「社会が倫理観を失っている」鏡にすぎない。社会が健全で企業だけが歪むなどあり得ないし、社会の歪みを放置して企業だけが健全になれる訳もない。

CSRを取り上げた映画で「企業を人として人格診断すればパラノイアだ」みたいなキャッチコピーがあったが(DVDは持っているのだが名前は忘れた)、そもそも人に例えるのが間違っているのであって、もし企業が(人として)破綻しているというのであれば、それはつまり企業を取り巻く社会の状態が破綻しているというだけにすぎない。それを正面から認め、自分たちの責任として受け入れられない人が、自分ではなく「企業の社会的責任」として倫理に結びつけて叫んだりするのだ。

企業の持つ「法人格」は、人の持つ「人格」とは違う。言葉のイメージかもしれないが、企業を人になぞらえる捉え方というのは、どうも弊害があるんじゃないかという気がしてならない。

CSRは、企業の社会への(その一員としての)責任ではなく、社会の(その鏡である)企業への(我々一人ひとりの)責任だと思うんだよなぁ。

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