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2011年11月11日 (金)

Paid Work と Unpaid Work

昨日のエントリーに関連するのだが、「ワーク・ライフ・バランス?ケッ!」とかいう人種には、「ワーク」「ライフ」という対比ではなく、「Paid」「Unpaid」で対比させた「ワーク・ワーク・バランス」という考え方で攻めるのが良いのかもしれない。

OECDにこんな労働時間調査があるそうだ。
http://www.oecd.org/document/60/0,3746,en_21571361_44315115_47567356_1_1_1_1,00.html

ここで気になるのは、労働時間の長さもさることながら「Paid Work」と「Unpaid Work」のアンバランスさだ。特に日本、韓国、中国のアジアが際立っている。

こちらの方が分かりやすい。
http://blog.tribehr.com/bid/90228/HR-Environmental-Scan-Work-hours-around-the-world-infographic

では、Unpaid Workとは何か?二つ目のリンクの下の方にあるのだが、いわゆる家事の類になる。(ちなみに「勉強」はPaid Workに含まれるようだ。)

それはつまり、ワーク・ライフ・バランスの「ライフ」と重なる。「ライフ」というのは、別に家で横になっている時間の事は言わないのだ(そう勘違いしているお父さんも多そうだが、ライフというのは別に「余暇」の事ではない)。

昨日取り上げた作家などは(名前を書くのも嫌だが)、趣味(好きな仕事)に没頭して、仕事(家事)をおろそかにする半端者という捉え方もできてしまう事になる。


少し話は変わるが、先日書評ブログで、日本における家事使用人を取り上げたものを読んだ(本の名前は忘れてしまった)際に、なるほどと思った事がある。

それは、家事使用人がいる家庭における奥さんの役割は、そうした家事使用人を「マネジメント」する事で家の中の一切を取り仕切る事だった、という話だ。それはつまり「家」という会社における「社長」と言っても良いだろう。

そういう状態であれば「家の事は妻に任せている」というのも、何となく理解できる。他人を雇い、その仕事を監督し、時として彼らの生活を支える責任があるからこそ、「専業」でなければできないのだ。

そしてこの場合、家事は「Paid Work」という事になる。自分が働くのではなく、雇用主としてという事だが、Paidである事は確かだろう。そしてそういう状態であれば、自分自身の「Unpaid Work」の時間は減って当然だ。その分をPaid Workとして委託しているのだから、そこに時間を使う必要はない。

という訳で、「自分にワーク・ライフ・バランスは関係ない」という言葉は、それぐらい稼いで、家事をきちんと「Paid Work」としてマネジメントできている人にだけ許されるのだ、というぐらいは言っても良いかもしれない。

少なくともUpaid Workのまま、パートナーに押しつけてそれを当たり前と思っているような人間というのは、単なる勘違いの無能野郎という事は言えるだろう。先に挙げた作家がきちんと「Paid Work化」されていましたらごめんなさい。

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