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2012年1月12日 (木)

非専門家を育てる

昨日は日本フィランソロピー協会の定例セミナーに参加した。同協会の会長である浅野史郎氏による講演で、タイトルは「「いのち」の原点に向き合った社会づくりの在り方」というもの。

ATL(成人T細胞白血病)を発症し、2年の闘病生活から復帰した浅野氏の話には迫力があった・・・のだが、それはそれとして印象に残ったのは「非専門家をいかに育て増やすか」という話だろうか。

例としてあげていたのは、毎日犬の散歩をしているおじさんに、散歩の時間帯を「子どもたちの登下校の時間に」変更してもらうという働きかけだ。そのことにより、地域による見守りの体制を一つ充実させると同時に、おじさんには社会への役立ち感を獲得してもらう、というもの。
こうしたおじさんのような「非専門家」を増やすのが、「専門家」の役割というわけだ。自ら見守るというの方法ももちろんあるが、それだけでは限界がある。そこで周囲を巻き込むということが必要になってくるという訳だ。

会社の従業員に(従業員に限らないが)ボランティア活動を促す、というのは、この「非専門家」を育てるイメージに近い(というか、それを想定して話されたのだろうが)。本人の大きな負担とはならない範囲で、非専門家としてボランティアに関われる接点を作る。もちろん、それをきっかけにより深く入り込んでもらっても良いのだが、まず必要なのは最初のきっかけだろう。

その後の懇親会では、プロボノも同じようなもの、という話があったのだが、自分の「普段やっていること」を専門領域として捉え、その対象をちょっとずらしてやることで、別のことに活かすと考えればまったくその通りだ。「自分の専門領域」というとちょっと構えてしまうが、「いつもやっていること」と考えればハードルは下がる。どう結びつけるかはアイデア次第で、そういったところにこそ「専門家」としての視点やスキルが必要になってくるということだろう。

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