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2012年6月 1日 (金)

悩みを相談できる社会

無料相談ダイヤルに相談が殺到してパンク状態なのだそうだ。

「助けて」1日2万件、死にたい・食べてない…(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120531-OYT1T00681.htm

貧困や孤独を訴える声が目立ち、深刻なものも少なくないのだという。

記事のトーンは社会不安が高まり、厳しい世相を反映しているという感じなのだが、あえて誤解を恐れずにいうと、こうした相談が殺到しているというのは、むしろ好転しつつある予兆なのではないかという気もする。

これまでは、悩んでも誰にも相談することもなく世の中から消えてしまっていた、という人が多かったのではないか。声を上げることもせず、我慢した挙句に自己解決の道を選んでしまった人も多いのではないか。

相談する、というのは、そこから一歩踏み出す行為だ。身近な周囲にはできなくても、こうした形なら出来る。相談して良い、相談すれば良いという社会的な雰囲気の変化が、こうした現象には現れているような気がする。

ここで「みんな困っているんだな」「些細な相談はやめよう」みたいな流れになったら、逆戻りだ。どんどん相談するようになれば良い。余裕のある人は、有料のサービスを使うようにすれば良い。人々の悩みというのは、捉え方によってはビジネスチャンスでもある(食い物にするという意味ではないもちろん)。

自己に留めおかれた悩みは、自己崩壊しか招かない。発信された悩みは、当人の負担を和らげ、社会の糧になる(とはいえ、直接的に受け止めた周囲にとってはダメージになるので、そこを上手く拡散していく仕組みは必要だろう)。

とはいえ、社会の糧にしていくためには、秘密は守りつつ(これは極めて重要だ)、寄せられた相談を生かせる形で社会に発していく事が重要になる。そういう仕掛けを考えていく事が今後は重要な気がする。

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