« コミュニティの定義 | トップページ | 日々のデバイスに何を使うか »

2012年11月 7日 (水)

ISO26000を読んで話す会:環境

昨日はISO26000を読む勉強会の第2弾。中核主題の一つである環境をテーマにする。

第1回と同じように事前に簡単なメモを作成したのだが、消費者課題に比べると課題のカテゴリーが少ない割に、それぞれが抱えている要素が多く、階層化がしづらい。

1.汚染の予防
2.持続可能な資源の利用
3.気候変動の緩和及び気候変動への適応
4.環境保護、生物多様性、及び自然生息地の回復

課題としては上記の4つなのだが、それぞれにさらに細分化されていて、クリア(を目的とするものではないが)するためのハードルが多い。

もっとも一方で、新たに気づかされる要素というのはあまりない。組織の環境への取り組みについては、それだけ標準化され、ある程度浸透しているという事だろう。あえていえば、最後の生物多様性の領域については、まだ指標化がされておらず、取り組む内容や目指すべき方向が分かりにくいという問題があるだろうか。

また、この主題においても「持続可能な消費の推進」や「教育・啓発」といった要素が出てくるのは興味深い。

前回の消費者課題でも感じた事だが、ISO26000には消費者を「主体性を持った意思決定集団」とは捉えていない印象がある。だから、組織の責任として消費者に働きかけ、変えていく責任があるといったニュアンスになっている。

この捉え方はシンプルなようで結構なパラダイムシフトを強いる。個人的な解釈ではあるが、一番のインパクトは「消費者の意思を代弁する」組織という位置づけはありえないというものだろうか。組織として意思を持って消費者に働きかけるという機能と役割はあっても、消費者の意思を代弁する機能はないという事だ。何しろ代弁すべき意思は(集団としての)消費者にはないというスタンスなのだから。

ただ、ここで重要なのは「個々の」消費者にはもちろんそれぞれに意思があるという事だ。だからそうした一人ひとりの意思を代弁するという機能はありうる。だが、それはきちんと顔の見える個人の意思を代弁する機能であり、大切なのは、消費者「全体の」意思などはなく、その代弁などできないという認識だろう。

環境も同様で、総体的に「環境」などとは言わず、個々の小さな課題にフォーカスしていく事が重要なのかもしれない。

|

« コミュニティの定義 | トップページ | 日々のデバイスに何を使うか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22760/56060215

この記事へのトラックバック一覧です: ISO26000を読んで話す会:環境:

« コミュニティの定義 | トップページ | 日々のデバイスに何を使うか »