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2013年3月11日 (月)

いつもと違う位置で弾く

上野の森交響楽団の演奏会は無事終了。いや、演奏会について「無事」みたいな評価をするようなことはしていないのだが、少なくとも自分自身は楽しく弾くことができた。

今回は府中のようにパートの前列ではなく後列だったのだが、いつもとはオケ全体からのフィードバックが異なる感じが刺激的だった。真後ろの木管楽器の響きがかなりダイレクトに耳に入ってきて、代わりに弦楽器の響きがやや遠い。

結果として、府中の時は「弦楽器とのアンサンブル」の中で管楽器の音を聴いているのに対して、上野の森の場合は「管楽器とのアンサンブル」の中で弦楽器の音を聴いているような感じがしたのだ。

オレイユでも前列でないことはあるが、基本的にチェロは客席側のため、やはり弦楽器の層の向こうに管楽器がいるという感覚になる。木管楽器とダイレクトに接点のある位置(そして弦楽器としては辺縁にあたる位置)だからこそ、あのような感じがしたのかもしれない。

しかし、そのように考えると、演奏会毎に座る位置が変わるというのは、そうした聴こえ方も違っているということなのだ。それは楽しそうな反面、大変な事かもしれない。

正直な話、弦楽器の響きが遠いというのは、プレイヤーによっては弾き辛さにつながるだろう。パートとしてのアンサンブルは確かに難しい。自分が見る側に回ると、パートリーダーが音ではなく動作でパートをリードをしなければならない事が実感を持ってよく分かる。


さて、今回は比較的短期間の練習だったので、もう少し弾き込めていればと思わなくもないが、今自分が求めているのは、弾き込みではなく地力でいかにカバーできるようになるか、という事だから、その現状を認識する上では良かったかもしれない。短時間で楽譜の要求する音の流れを取り込む対応力、イメージした音を出す表現力、指揮者や他のパートの様子をキャッチして即時に反応する調整力・・・そうした基本的な能力が高まれば、より短期間で多くのアンサンブルを楽しめるようになる

上野の森の練習が加わったおかげで、楽器に触れる時間はトータルで増えている。あとはその時間の過ごし方だ。アンサンブルにアジャストするのはもちろんだが、地力の部分を底上げしていくためにどういった工夫が必要なのか、アンサンブルの練習をしながらさらに何か加えられるトレーニングはないか、そんなことを考えてみたいなどと思ったのだった。

いや、そうでないと今年はしんどいと思うのだ、実際・・・。

演奏会本番を一つ乗り切り、今朝は別の練習に向かう。考えてみたら今年は2月にミニクラ、3月に上野の森とあって、4月にステージアート、5月に府中、6月がなくて7月に上野の森とオレイユって、結構演奏会が続くんだよなぁ。
2013年3月10日 8:17:43 HootSuiteから

そしてもちろんその後は、10月に府中の定期、12月の第九と、やや間隔をあけながらも続くのである。さらに来年はまた色々あって・・・年の前半はどういう訳か仕事も含めて慌ただしいのである。

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