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2013年10月 1日 (火)

フレーズ終了モード

先週からの1時間早い出社シフトをやめて、今日は通常の時間帯で出勤したのだが、電車の混み具合の差を改めて感じた。これがさらに1時間遅くなると想像を絶するな〜と考えると、基本的に出勤は早める方向にしかインセンティブが働かないと思ったりする。

府中の練習は佳境に入った。いやすでにとっくに佳境だったのだが、残すところあと1回である。
それなりにまとまってきていると思うのだが、録音を聴き直すと幾つか課題が浮かび上がってくる。

最大の課題は、音の切り方と休符の処理だろうか。音はそれなりに出ているのだが、フレーズの最後など、休符に入る直前の音の処理がおざなりで、結果として締まりがない。舞踊などでいうと、全体のシルエットはそれなりに形になっているのだが、指先などの細部がダラっと弛緩しているような感じだ。

これが大きく2つの問題を引き起こしている。一つは全体のフレーズの終わりが先述のようにダラっとして締まりがなくなる事。もう一つは、アンサンブルとしてのフレーズは終わっていないのに、そのパートだけ休符が入る際に同じように弛緩してしまい、結果アンサンブルが乱れる事だ。

前者は言わずもがなで、ちょっと意識すればできるはず(逆にいうとアマチュアのうちは多分「意識しなければ」できない)の事なのだが、後者はやや事情が異なる気がする。もちろん意識の問題ではあるし、アンサンブル全体のフレーズ感を知っていれば十分意識できる事なのだが、それでも休符の直前に「終わらせないテンション」を維持するのは難しい。何というか、そうした弾き方が「身に染みて」しまっているからだ。ある種の癖と言ってもいい。

運命だと、第一楽章で随所に出てくる主題の処理にそんな感じが出ている。この主題は八分音符3つのアウフタクトと続く主音で構成されているので、その主音がフレーズの始まりであるはず(その前にアップビートとしての八分音符がある)なのだが、これがどうしても「フレーズの終わりの音」ようになってしまうのだ。

具体的には、主音に入る直前にテンポが緩んで、主音に入る前に溜めてしまう事が多い。冒頭など、フレーズ的にはそれで終わる場合はまだ良いのだが、曲中で掛け合いとなっている所でこれが出ると、アンサンブル全体のビートが乱れてしまい、曲としての推進力を失ってしまう。

加えて音符の長さにより弓の速度を変えたりすると、これも顕著に推進力の低下となって表れる。おまけにそこで落ちた推進力を補うために、次の八分音符でリカバリーしようとすると、さらにアンサンブルが乱れる悪循環が発生する。

大切なのは、アップビートを同じリズムで刻むことと、そのリズムで主音まで弾き切る事だ。加えてその後に休符があるような場合は、その休符でテンションが緩んでしまわないようにしなければならない。

これが意識的にできるようになれば、アンサンブルは相当に引き締まる筈なのだが、これがとてつもなく難しい。意識しているつもりでも、無意識に(あるいは脊髄反射的に)休符の前に「フレーズ終了モード」に入ってしまうのだ。

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