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2014年1月31日 (金)

準備の楽しさ

ここしばらく日本経済新聞の「私の履歴書」に注目していたのは、指揮者の小沢征爾氏が執筆されていたからなのだが、最終回の今日は個人的にとてもインパクトがあった。

こんな一節があったからだ。

時間がある分、事前の勉強にもじっくり取り組めている。毎日1時間半くらいかけて、4小節や8小節ずつ勉強する。終わりに近づくと名残惜しくて「明日も同じところをやろうかな」と思う。本当に楽しい。自分で言うのも変だけど、それだけ時間をかけて準備すると耳の精度が上がる気がする。

4小節8小節に、自分はそれだけ時間をかけられるだろうか。もちろん「時間がある」からということもあるのだろうが、では時間があれば自分にできるだろうか。

指揮者だからというのはあたらない。本来はプレイヤーであっても、スコアを見てどのような音楽を奏でようとしているのか把握しておくのは基本中の基本だ。いやできていないけれども。そもそも今年最初の頃にそうした勉強していきたいと書いておきながら、その後スコアを開く時間は持てていないという体たらく。

あるいはプレイヤーとしても1時間半かけて4小節8小節を練習していけば、大抵は弾けるようになるのではないだろうか。実際に弾くだけでなく、構造を理解する事も含めてかなりのことができるはずだ。

でも時間がない・・・というのは問題ではない。小沢氏はそれを「楽しい」と書いている。時間があるからやることではなく、楽しいからやることなのだ。準備も含めて音楽の楽しさ、いやあるいは、こうした準備こそが音楽の本当の楽しさなのかもしれない。その積み重ねが、結果としてステージ上に結実するのだろう。

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