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2014年2月12日 (水)

キレる瞬間

いや誰かにという話ではなく、演奏中にのめり込みすぎるという話。

昨日は上野の森交響楽団のG.P.だったのだが、ブラームスを通しで演奏する中で、少し意図的にキレてみた。多少マージンは残していたつもりなのだが、音楽に没入して自分としては楽しい反面、聴く人の事など考えていない自己満足なだけの行為だよなとも改めて感じたりした。本番でそうならないように、ちょっとだけ自分の楽しみを優先してタガを外したのだが、周囲には迷惑な話ではある。

前半のベートーベンはそういう事はしなかったのだが、客観的にはそちらの方が普通にしっかりしていたはずだ。まぁそれも自己評価なので自己満足と言ってしまえばそれまでなのだが。

音楽は聴く者の感情を揺さぶるものだが、演奏という行為そのものは本来そうではない。どこかに理性的なものを残しておき、ある種の緻密な計算の元に奏でられた音楽だからこそ、聴き手の心を揺さぶる事ができるのだ。感情の爆発というのは、聴衆の中で起こるものであって、演奏者の中で起こるものではない。仮に起こるとしても、それは表現として表れるものではない。

オーケストラのスコアなどはその最たるものだろう。そこには和音の進行からリズム、調性、楽器(音色)の選択まで、作曲家によって綿密に計算されたものしかない。だったら機械で演奏しても同じ感動を引き起こせそうなものだが、そこに演奏者による違いが表れるのは、演奏者による新たな計算が加わるからだ。演奏者がそれを放棄したら、その楽譜(の上の計算)が生み出す感動は、演奏者の中で止まってしまう。

昨日はその「感動を止めてしまう」行為をしたのだなという気がする。ま、アマチュアなんだし、そういった事があっても構わないと思うのだが(そもそもアマチュアで音楽をやるというのはそういう事でもある)、本番ではもう少し違う感覚で演奏したいものだ。

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