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2014年12月17日 (水)

世界の中の日本人

昨日はU響の練習。週末に合宿があったばかりだが、練習は練習である。

で、練習は練習としてその後の飲み会で指揮者からちょっと興味深い話を聞いた。

海外に行ったことのない人間には左派が多く、逆に海外に留学経験などがあると右派になるという話だ(傾向として)。この場合の右派というのは、政治的なポリシーというよりも国に対する誇りや愛着を持つようになるというぐらいの意味で、左派というのはその逆と捉えて良いだろう。

理由はシンプルで、海外で1人の日本人として周囲と接する機会が、逆に国に対する愛着や誇りにつながるというものだ。「海外に留学するというのは、世界を見に行くのではなく、世界に見られに行くという事」という話が印象的だったが、日本人のアイデンティティを見つめ直す機会になるというのは分かる理屈である。

逆にそうした視点を経験として持たない場合は、内向きな形で国に対する批判に走るようになる。この場合の批判は必ずしも建設的な意味合いを持つものではなく、日本はダメだという否定に近いものだろう。視野が狭く、世界における日本の位置付けのようなものが理解できていないような感じだろうか。

これも分からなくはない。しかし、そこで気になってしまったのだ。「海外でのそうした経験がないのに、愛国心を持つ人達というのは、どういう人達なのだろうか」と。

そこまで考える必要はないのかもしれないが、実はそうした人達が、行き過ぎた形で外国人排斥やヘイトスピーチなどに走るのかもしれない。そういった意味では、海外留学経験のある現首相とは同じような言葉を使っていても全く背景が違う可能性もあるのだ。

世界の中の日本人であるが故の「愛国心」と、日本の中の日本人であるが故の「愛国心」は、ちょっと違うのかもしれない、などと思ったのだった。

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