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2014年12月 3日 (水)

音楽の方向性

昨日はU響の練習。トレーナーは普段管楽器を見ておられる方で、合奏は初めてである。余談だが今度F響も見てもらえるらしい。どうなるやら。

さておき、昨日は音楽の方向性という事を随分と指摘された。恥ずかしながら(少なくとも自分に限っては)シューマンはまだ目に入った音符を反射的に弾く状態から脱却できていない。曲自体もそれ程頭に入っていない。そんな訳で(少なくとも自分に限っては)ご指摘はその通りで、今の演奏はぶったぎられた音符の連続にしかなっていないのだ。それを演奏と呼べるならば。

しかしそうやって省みると、そうした演奏でお茶を濁してしまっているケースは少なくない気もする。全体の流れを理解し、次に何がくるかを把握しつつ、今に集中する事で音楽の方向性や流れができるのだとすれば、ただ、今目の前の音に集中するだけの反射的な演奏では到底作り得ないのだ。

マーラーで苦労したのが結局そういった点で、指揮者は「知的な演奏」と言っていたが、そうした頭を使った演奏がなかなかできない。目に入った音符に沿って体を動かして音を出すのではロボットと同じ訳で、同じドの音でも、その時求められている流れを考えながら弾く事が重要なのだ。

さらにこれは音楽の流れに「追随する」のとは違う。曲に合わせて踊るのと指揮とが全く異なるように、周囲の音や自分が弾いた音の流れに乗っかるのと、流れを作るのとは全く違う。我々はカラオケで歌っているわけではないので、自分の中に音楽の方向性を作り出した上で、それを表現しなければならない。

そうした音楽を自分の中に構築できて、初めて演奏というものには意味が生まれるのだろう。楽譜からいきなりそれを創り出せればプロになれるわけだが、そこまでは無理でも練習を重ねる中で少しづつ構築していきたいものだ。

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