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2015年2月17日 (火)

VAIO Z

ふと外を見ると雪が降っていた。そんなに寒かったのか・・・。

新しいVAIO Zが発表されて、その紹介記事がPC Watchだったためか、そのスペック重視のコンセプトにちょっとクラクラしてしまった(ポジティブな意味ではなく)。

国内メーカー技術の粋を凝縮した新生「VAIO Z」
~28W CPU搭載。数々の部品を専用開発し打鍵音までチューニング
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150216_688307.html

個人的にVAIOというブランドは好きだし、そのベースにスペックへのこだわりがあることは認めるが、こうして記事になったスペック紹介を読むと、「それで?」という感じになってしまう。

もっとも、これはこれで一つの方向性だという事も分かる。この手の製品は「分かる人だけ分かれば良い」という割り切りが重要だ。「顧客視点ではなく個客視点」と社長が記者発表で言ったそうだが、それはマスな形でグルーピングされた顧客ではなく、ニッチな形に細分化された個客に対応していくという事だ。製品側から見れば、「分かる人だけで良い」と、その他の見込み客を切る事でもある。

プレミアムをめざすというのはそういう事だ。受け入れられるかはまた別の話だけれども。

一方、こうした場合によく引き合いに出されるAppleは、そもそもプレミアムをめざしていない。上質という意味でのラグジュアリーはめざしているかもしれないが、そこで提供される価値は基本的に万人向けで、特定の対象に限定されていない。一見限定されているように見えるのは、まだ数が少なかった頃にユーザーが創り上げた幻想のようなもので、Appleの製品には、常に世界をその体験で席巻していくスタンダードをめざす思想が見える。

その発想は、決してプレミアムではなく、むしろスタンダードを志向しているものだ。それが受け入れられたからこそ、iPhoneの成功がある。もちろん、初期のマーケティングにおいてはプレミアム感を演出するという事もあっただろうが、あくまでもステップの一つであり、当初からスタンダードをめざしていなければ、ここまでの広がりは実現できない。

VAIO Zがプレミアムを志向するのであれば、とことんその方向に突っ走って欲しいとも思う。「雨漏りした」とクレームを入れた客に「うちの車を雨の中走らせたのか!」と怒ったという逸話を持つフェラーリのように、「iTunesが動作しない」「Zでは無料で配布されるようなソフトは動きません」と言い切るような潔い孤高感があって良いような気もする。

・・・まぁ、自分はついていけないけれども。


そして気がついたら雪はやんでいた。

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