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2015年3月25日 (水)

オーケストラ・アンサンブル金沢第31回東京定期公演

今週は先週の暖かさとはうってかわって寒くなったので、スキーに行きたい気持ちが盛り上がりつつ、この週末はプログラムノートを書いた方が良いかなとも思いながら、とりあえず文体はですます調で書く事になったので、しばらく調整のためにそちらで書いてみることにします。

昨日はオーケストラ・アンサンブル金沢の東京公演を聴きにサントリーホールに行ってきました。職場が渋谷から仙川に変わって正直足が遠のいており、プロオケを聴くのは久しぶりです。いただいた招待券ということで、席は5列目。近くから見上げるような感じになります。

プログラムは、以下の通り。
ペルト フラトレス〜ヴァイオリン、弦楽および打楽器のための
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58
シューベルト 交響曲第8(9)番ハ長調 D.944 「グレート」
指揮は音楽監督の井上道義さん、ピアノは仲道郁代さんです。

個人的に楽しみにしていたのはフラトレス。ペルトは現代の作曲家ですが、耳馴染みは良いけれども不思議な響きの音楽を書く印象があり、生演奏で聴くとどんな響きになるのかが気になるところ。途切れる事なく響く低音(位置的に弾いている姿が見えなかったので、最初コントラバスが出しているとは気付かず、バックステージからオルガンでも鳴らしているのかと勘違いしました)に、静かに重ねられる旋律と響きが印象的でした。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲は、実は聴いた事のない曲でしたが、ベートーヴェンの力強さよりは抒情性が表に出た印象の曲でした。ピアノの手元が見える位置だったので、その技巧も楽しめましたが、席がステージに近いせいか、やや生音に近い荒さも感じました。もう少しホールの響きを通して聴ける位置だと印象が違ったかもしれません。(これはオケ全体にも言える事で、特に至近の1stヴァイオリンの音がちょっと耳につきました。まぁオケの問題というよりはホールの問題かもしれません。)

メインのグレートは・・・長い、というのはさておき、室内オーケストラの編成(弦楽器は4-4-2-2-1.5という規模)で、しかも対向配置(VaとVcは入れ替えでCbはオケの最後部に配置)という事もあり、なるほど当時はこのように聞こえていたのかなと思いながら聴いていました。1stと2ndのステレオ効果や、掛け合いや和声の組み合わせが、配置によって印象が変わってくるのはなるほどという感じでした。そう考えると、作曲者はそうしたことも考えながらオーケストレーションを行っている訳で、オケの事情でいつも同じ配置で演奏するだけでなく、そうした意図を汲んだ配置を考えてみるのも大切かもなぁと思ったりもしました。
(ちなみにペルトでは対向配置にしていませんでしたので、そうした効果を考えながらの配置だったのだと思います。)

アンコールはありませんでしたが、最後は指揮者の井上さんが軽妙なトークでラ・フォル・ジュルネ金沢の宣伝をしたりして(「日帰りでぜひ!」と言われていて、確かに北陸新幹線によりそれができるようになったよなぁと思ったり)、和やかに終了しました。

全体の印象としては、贅沢をいえばもう少し遠い席で聴きたかったなという感じでしょうか。視覚的には近い事で楽しめましたが、編成がそれほど大きくない分、個々の弦楽器の音が立ちすぎてやや耳障りな感じもありました。最後の和音の残響などはとても綺麗に響いていたので、そうした位置で聴いていれば、また違った印象だったかもしれません。しかしそう考えると、自分達の演奏の時も、最前列で聴いているような人達はそういう状況なんですよね・・・。

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