« アンサンブルにアジャストさせる | トップページ | 会議の役割 »

2015年3月 9日 (月)

豊かな響きとトナリゼーション

どういう訳か、今朝はやたら眠い。どういう訳かというのは、昨日はいつもより早めに寝た記憶があるためだが、まぁ慢性的な寝不足というのはそういうものなのかも知れない。

昨日のF響の練習は、ソリストとの初合わせ。滅多にない同じ楽器の協奏曲ということで、楽しみにしていたのだが、同じ(の訳ないが)楽器なのに、あんなに豊かな音が出るというのは何故なのだろう。そもそも楽器の鳴り方が全然違う。いつも思うのだが、特に低弦の響きが深い。

アマチュアはどちらかというと高弦の響きを気にする事の方が多いのだが(一般化してはいけないかもしれないが、少なくとも自分はそうだ)、本当に上手な人は低弦の響きが素晴らしい気がする。もっとも、高弦の響きは当たり前としてあっての低弦の響きだから、まずは高弦にこだわるのはそれはそれでありだとは思うが(大体難しいパッセージはハイポジションなので、費やす時間も長くなりやすい)、本当は低弦を豊かに鳴らせるようになれると良いのであろうなと思う。

低弦の響きが豊かなのは、その分倍音を有効に使えるからだ。逆に言えば、倍音まで響かせることができなければ、ああした豊かな音は出ない。

倍音をきちんと響かせるためには、少なくとも音程を正確に捉えなければならない。チューナーで合わせるところの音程ではなく、楽器が響くところでの音程だ。

そうした丁寧な練習は、普段の練習の中ではどうしても後回しになりがちだ。限られた練習時間の中では、どうしても楽譜をさらう事に、それも音程を丁寧に省みる余裕などないような箇所に集中しやすい。それはそれで必要な訳だが、後回しになってしまった練習を後日取り返せる事は・・・ない。

そういえばスズキメソッドには「トナリゼーション」という練習があって、練習曲の合間にそのための楽譜が挟み込まれている。当時(もう20年以上前の事だ・・・)どういう練習かを意識したことはなく、特に集中して練習したという記憶もないのだが、改めて意味を調べてみると、ようするに今回書いているような響きを作っていくための練習だった(ちなみにスズキメソッドによる造語らしい)。

その辺りに気付いて、手を抜かずに練習していれば、またちょっと違ったかもなぁと思いながら、少し思い出しながら練習してみようかななどと思ったりしたのだった。

|

« アンサンブルにアジャストさせる | トップページ | 会議の役割 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22760/61253470

この記事へのトラックバック一覧です: 豊かな響きとトナリゼーション:

« アンサンブルにアジャストさせる | トップページ | 会議の役割 »