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2015年4月 9日 (木)

「要領」と「こだわり」

「要領」という言葉は本来はポジティブな言葉の筈なのですが・・・。

出世できない人は「要領」が悪い
http://toyokeizai.net/articles/-/65210

筆者のタイトルの意図はさておき、冒頭にこうあります。

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「結局、要領のいいヤツが出世するんだよな……」
多くの企業で、このようなやっかみの声が聞かれる。ということは、多くの企業で出世するのは、「要領のいい人」だということになる。なぜだろうか?
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「要領」という言葉は、大辞林では次のように説明されています。

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要領
①物事の主要な部分。要点。
②物事をうまく処理する方法・手段。
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どう考えてもこれは仕事を進める上で最も重要な能力の一つ。出世するのは当たり前です・・・が、紹介した台詞にあるように、ネガティブなニュアンスで使われる事が少なくないような気がします。

一方、似たような形で逆の意味に使われる事が多いような気がするのが「こだわり」という言葉です。

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こだわり
①こだわること。拘泥。
②なんくせをつけること。文句をつけること。
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こだわる
①心が何かにとらわれて,自由に考えることができなくなる。気にしなくてもいいようなことを気にする。拘泥する。
②普通は軽視されがちなことにまで好みを主張する。
③物事がとどこおる。障る。
④他人からの働きかけをこばむ。なんくせをつける。
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「こだわりの逸品」とかって一体・・・。

少し考えてしまうのは、こうした本来の意味とは異なる使われ方は結構見かけている気がするのに、辞書上の記述は変わっていないという点です。言葉は生き物と考えれば、そうした変化はあってもおかしくないものですし、そう判断されれば記述は変わっていくと考えるのであれば、そうした用法はまだまだ一般的ではない(社会全体で見れば誤用の範疇)という事になるのでしょうか。


・・・で、余談ですが紹介した記事、「見限る」という表現も「割り切る」という表現の方が適している気がします。見限っちゃそもそもその会社にいる価値自体がないでしょうし、見限られた側も雇用しておく意味がありません。

そういえば、昔こんな事を書いたりもしていたのでした。

ソニーの人事制度は「大人のつきあい」
http://projectk.txt-nifty.com/enigma/2006/01/post_1a0d.html

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