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2015年7月17日 (金)

ブランドと経営

ブランドというものをどこまで経営に結び付けて考えるか、というのは、個人的には結構悩ましい問題である。ブランドが経営上の重要な要素である事は否定しないが、どこまで強く結び付けて考えるべきなのかという点に関しては、冷静になる事が必要な気もしている。

どうしても気になってしまうのは、ブランドというものが企業だけでなく、関わるステークホルダー間で共有される一種の幻想である点だ。それ故に強いブランドは企業経営を支える大きな要素になるのだが、一方で経営にとっては足枷となる場合もある。そうした足枷も含めて、避けられぬものとして上手にハンドリングしていくのが経営だと言ってしまえばそれまでの話だが、価値観がそれほどブレておらず、変化も少ない時代ならさておき、多様化する価値観と急激な変化が求められる今の時代に、ブランドという共通の文脈にどこまでコミットするかというのは、舵をとる側にとっては悩ましい問題なのではないか。

特に難しいのは、ブランドに対する意識が変化への無意識の抵抗感を増幅し支える根拠になってしまう場合だ。そして多くの場合、当人はその事には気が付かない。

そもそもブランドという資産は、一貫性を重視し、変化を嫌う。常に変化するブランドもあるじゃないかというのは、そのブランドのアイデンティティが変化にあり、そのブランドが嫌う変化とは「変化を止める事」であるというだけの話だ。これはもうある種人間の(生物の)本能に基づくような話で、そういった意味では「どうにもならない性質」である。

そんなブランドをどう御していくか・・・実は経営にとってのブランドというのは、そういった位置付けなのかもしれない。

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