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2015年8月27日 (木)

可視性とブランド

少し前のメモにこんなものが残っていた。

ブランド化とは「可視性を下げつつ」「理解してもらう」事である。

やや言葉不足なので補うと、ブランド化とはそのモノやサービスの価値の可視性を上げずに、価値の理解を促進し、価値を高めること、みたいな感じになるだろうか。余計分かりにくいな。

可視性というのは、そのモノの価値が分かりやすく見える事を示していて、そうやって買い手の理解が進む事で価値を決定づける要因、差別化の要因が少なくなり、やがて価格だけで評価されるコモディティ化が進むのだそうだ。

例えばそのモノの良さがAという何かに起因している場合に、その模倣が起こればその要因による差別的優位性がなくなる。その価値を生み出している要因が分かりやすければ分かりやすいほど、そうした事は起こりやすいため、伝える側としては分かりやすく伝えたいのだけれども、分かりやすすぎても良くないというジレンマに陥る事になる。

ブランドによるイメージ形成には、その可視性を下げる要素がおそらくある。何が良いのかよく分からないけど良い、と認知されれば、その模倣は極めて難しく、差別的優位性の維持に大きく貢献するだろう。

一方で行き過ぎれば単なるイメージで糊塗したまがい物、みたいなやり方になる。偽物というのはそういう事で、価値を示す可視性が低いからこそ、表面だけを模倣したモノが出やすいというのは、別の側面の真理だろう。身も蓋もないが。

BtoBの世界にブランドが通じないというのは、その世界では可視性が低いままでの取引などあり得ないからだ。ただ、そう考えると、BtoBの世界でブランディングなど可能なのか、という気もしてくる。逆の見方をするなら、可視性の低い状態でブランドなんかで評価していて大丈夫か、というものだ。

ただ一方で、取引相手に対する一定の信頼のようなものは確かにあり、それは定量的にはなんとも推し量り難いといった要素もあるような気がするので、その辺りは結局人間同士の取引だから、みたいなところに帰結すのかもしれない。

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