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2015年8月 4日 (火)

現代音楽の楽しみ方

先日の演奏会の打ち上げで聞いた話の中で、個人的に衝撃的だった事がある。

それは現代音楽の作曲家のアプローチの話。現代音楽を演奏する際は、演奏家としての個性を込める以前に、自分がパーツであることに徹する必要があるという話の流れの中で、音のスペクトル分析から曲を作っているという話があったのだ。

よく分かっていないのだが、スペクトルというのは光だけの話ではなく、音にも関わる話のようだ。Wikipediaによると、

音源も同様に様々な周波数の成分の混合である。周波数が異なれば、人間の耳には違った音として聞こえ、特定の周波数の音だけが聞こえる場合、それが何らかの音符の音として識別される。雑音は一般に様々な周波数の音を含んでいる。このため、スペクトルが平坦な線となるノイズを(光の場合からのアナロジーで)ホワイトノイズと呼ぶ。ホワイトノイズという用語は、音声以外のスペクトルについても使用される。 https://ja.wikipedia.org/wiki/周波数スペクトル

となっている。どういった周波数の音が人間の耳にはどのように聞こえるから、その音の周波数を生み出すために、この楽器のこの音とあの楽器のあの音を組み合わせて・・・といった事を計算しながら作る(作曲家もいる)のだそうだ。

確かに、そうやって書かれた曲の場合、演奏家一人ひとりが何か自由な解釈を挟む余地はありえない。加えて、CDなどで再現された音では、本来聞こえるべき音が聞こえていない可能性もある。その話をしてくれた人は、現代音楽こそホールで、それもS席で聴くことを勧めていたが、そうしたホールの響きまで計算して作られているとすれば、まさにその通りだろう。

そこからもう一歩踏み込めば、どういった音が人の脳にどのような反応をもたらすかといった事まで計算された曲というのが登場するのもそう遠くないに違いない。少なくとも音楽家の経験的には、どういった音が心地よく、どういった音が不快かといった事はとっくに分析されている。それに脳科学が加わり、文字通り脳内の反応まで計算された音作りがされるようになるという訳だ・・・マクロスプラスの世界じゃないか。
(マクロスプラスには、登場するバーチャルアイドルの歌が、人の脳の反応をモニタリングしながら作曲されている場面がちょっとだけ登場する。個人的に衝撃的なシーンだったのだが、絵空事ではなくすでにそれに近い状態だったとは勉強不足だった。)

そんな訳で、ちょっとそんな音楽を聴いてみたいと思ったりしたのだった。もちろん演奏したいかどうかは別の話である。

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